10/3/2024, 3:59:43 PM
巡り会えたら
小さな言葉を手がかりに
思い出小箱をひっくり 返す
たまったままの手つかずで
あちらこちらと散らばって
あったことさえ忘れてしまい
あるいは忘れようとしていたような
思い出のかけらを手にと って
そっとつなぎあわせていく
そして
いつかの私と 巡り会えたら
いつかのあなたと巡り会えたら
もっとこの世が愛おしくなる
そんな気がして
今日も一つ
新たな言葉を手がかりに
思い出小箱を開けてみる
10/3/2024, 12:32:54 AM
奇跡よもう一度
人との出会いは奇跡かも...
そこから広がる人生の
新たな出会いは奇跡かも...
こうして平和に暮らしていける
そんな日々こそ奇跡かも…
どんな 奇跡を
もう一度?
10/1/2024, 4:03:50 PM
たそがれ
仕事帰りのスーパーで
買物袋提げながら
急いで出てきた駐車場
まわりはすっかり たそがれ色で
何だかふいに寂しくなって
私はだあれ?
私はなあに?
私は私に問いかける
ばたばたするのは止めましょう
せかせかするのはよしましょう
時の流れを踏みしめながら
今の時間を愛しみながら
ゆっくりじっくり歩きましょう
一つ大きな深呼吸
9/30/2024, 3:58:28 PM
きっと明日も 私はここで
洗濯物を干している
干していたいと願ってる
下着 2組 くつ下 2組
シャツが2枚 に その他少々
いつもの時間
いつものように
相変わらずの日常の
何とありがたいことか
9/29/2024, 4:59:58 PM
静寂に包ま れた 部屋
母逝きて
三とせを
父が 独り居の
床に掛かりし「観」の軸
窓開け放ち 一人座す
遠くに響く踏切の音
草叢にすだく虫の声
庭木を過ぎる風の音
耳をすまして静寂を聴く
眼開け れば「観」の文字あり