（ねぇ、ママなんで泣いてるの？）

（どーしたの？どこか痛いの？）

（僕はね、もう痛くないよ？）

（僕ね、ママと家族になれて本当に嬉しかった）

（いっぱい走って、いっぱい食べて、いっぱい寝て、）

（ママとだから楽しかったんだよ！）

（ねぇ、、、）

（もうママの声聞こえなくなってきちゃった）

（ママ、最後にもう1回、、）



僕の名前を呼んで。

空って残酷だよね。
だって自分が情けなく惨めに見えた日ほど空を見上げると
空は誰かの心を動かすほど綺麗で輝いている。

あぁ、やっぱり惨めだ。

だめなんだよ、
君とは一緒にいられない、
お互い幸せになれないんだよ、
もう終わりにしよう。

そうなんだよ。
どんなに辛くてもこの道の先に光なんか見えなくても、
手を取り合って一緒に歩くんだよ。
悲しいことは半分楽しいことは2倍なんて贅沢言わないからさ、
ゆっくり歩いていこうよ。
それでいいんだよ。
それが家族ってもんなんだよ。



（それは幸せな家庭だからだよ、、）


空に行こうとする私に泣きながら話すお母さん。


（やっぱりママのところに行きたいよ、、）

自分より下手くそな人探して見つけて浸る優越感。

でもその先に待っているのはいつだって劣等感。