これまでずっと私が隣にいたのに、、

なんで？なんで別の女が隣にいるの？
部屋にまで入ってきて手なんかも繋いじゃってさ、
ほんとなんなの。いやらしい女。

(あ、また来た、、)

ベッドに座る女に近づき私は言った。

(私の彼に近寄るんじゃないわよ！)

女には伝わらなかったみたい。
しばらくするとふたりでキスまでしちゃって、、！

私はそっと近づき、気に入らない女に爪を立てた。

｢シャーッ！｣

｢桜が綺麗だよ｣

｢｢こっちからは見えないなぁ｣｣

｢もうセミが鳴き始めたよ｣

｢｢もうそんな季節か､暑さで倒れんなよ｣｣

｢ねぇ、ちょっと太っちゃった｣

｢｢それでもかわいいよ｣｣

｢寒いな、手が冷たいよ、、、｣

｢｢ごめんな｣｣



｢｢一緒に幸せになれなくて､約束守れなくてごめんな｣｣
この1件のLINEを最後に貴方は、、、

目が覚めると懐かしい匂いがした。

母親が作ってくれる朝ごはんの匂いだ。

連日の残業でだるくつらい身体を起こし､寝室を出る。

そこには誰もいない。
そりゃそうだ、と写真立ての中で笑う母親に視線を移す。


｢｢朝ごはんはきちんと食べなきゃだめよ。｣｣

うっとうしいくらいに聞いていたあの言葉。


あーあ、また怒られちゃったよ。
｢ほんと、お節介な人だ。｣

そう思いながら台所に立つ朝の6時。

困っている人がいたら助ける
みんなの意見を尊重する
誰かを傷つけたりなんかしない
みんなの相談は親身になって聞く

「優しいね、頼りになるよ」



弱音を吐かない
自分の思いは隠し通す
人前で泣かない

「悩みなさそう、お気楽でいいね」





そうだよ、これが私の当たり前

今日､初恋が終わりました。
好きな人いたんだね。恋人できたんだね。

溢れ出る涙を必死で堪えながら歩く帰り道

「ああ､街の明かりが綺麗だな。」