「ところで」
「ところで?」
「なんとなく今どきの熊とか思ってしまう」
「その心は?」
「お腹が空いたら下界に食べに行けば良いでしょう」
「んー?」
「いや、熊って冬眠する生き物じゃなかった?」
「あー、我慢して冬眠だか、冬眠して我慢だかしなくて良いってことか」
「いえす」
「いえーっす」
「ん?何か含みがありそうな」
「自分で買わなくてひとの買ったの食べてる人が目の前に」
「え、わたし熊だった?」
「いえーっす」
お題『冬支度』
「ところで」
「ところで?」
「時間は空間の歪みそのものなので空間がなければ時間もない」
「なんなん?それ」
「つまり全てが止まるので無意味。スナップショット的だね」
「だからなにー?」
「ああ、今回のお題は時間に関することだからね」
「なんか難しいやつ」
「物があることで時間も空間もあると考える、まあまあ主流かな」
「界隈ではじゃない?」
お題『時を止めて』
「ところで」
「ところで?」
「桂花陳酒とか最近飲んだけど良かったね」
「お題と関係してる?」
「そうだね。今回はまんま関係しているね」
「ふーん、なるほどAI要約だと関連してるね」
「まあ、AI要約はたまに大嘘があるけど、桂花陳酒ぐらいなら変なのは出てこないかな?」
「なるほど。AIリテラシーも重要」
「そう、まだ街の金木犀は薫っているけど、この寒さでほとんど終わりそうだね」
「たまに、ふあーって薫るのが良いよね」
お題『キンモクセイ』
「ところで」
「ところで?」
「願っているぐらいだからそうなるのだ」
「うん?」
「なにかを望んでいるとして、何もしないで望んだ結果になるなど烏滸がましいなと」
「まあ、よくわからないけどお題のことはわかって」
「受け身でいるのを美徳とすると、望まない結果を何もしないで受け入れることになる」
「勝って勝ち取るみたいな?」
「そうだね。実力行使できないといけない時に実力行使ができないとそうなる」
「なるほど?アイスも勝手に食べちゃうぐらいだもんね。世の中図太いもの勝ち」
お題『行かないでと、願ったのに』
「ところで」
「ところで?」
「なんか人魚のミイラみたいな怪しさがあるね
ホルマリン漬けとか」
「またいきなり」
「お題がお題だからね」
「ふーん、秘密の標本かー」
「標本は標本でも、今はホルマリン漬けは組織を破壊しちゃうからホルマリン漬けにしないほうが良かった、まで言われているのもあるけどね」
「あ、遺伝子の抽出とかできなくなる?」
「そんな感じだったかな。その点では考古学は埋め戻したり、途中でやめるという選択肢もあるけど」
「良かれと思ったのが失敗するやつかな。でも昔に埋めのが忘れられたり」
「工事とかで見なかったことになって失われてるのも多そう」
「だねー」
「我々のこのやり取りは電子版なので将来には消えてるだろうしね」
「そうかも」
お題『秘密の標本』