「ところで」
「ところで?」
「マッチ売りの少女とかフランダースの犬とかを親に見せられたので」
「なんの話ー?」
「お題が凍える朝だったのでね」
「あー、悲しいお話し系」
「あまり喜べないんだよね。本当に凍えるとかお話しにできるのは余裕のある人だから」
「それか生き残った人?」
「生存者バイアス感があるね」
「いない人は話せないからね」
「そんな我々は」
「んー、ぬくぬくの部屋でアイス食べてる」
お題『凍える朝』
「ところで」
「ところで?」
「電磁波の反射があるかないかの違いのような」
「なにそれ」
「光は電磁波だし、影は電磁波がない」
「反対の概念じゃないんだ」
「有ると無いだから概念としては反対というか否定だね」
「へー。来年レイアースってアニメやるってパパに言ったら光と影がとか言ってよ」
「ふーん?」
「ふーん」
「なるほど、アニメのOP曲みたいだね」
「生まれる前?」
「だね」
「それは知らないよね」
お題『光と影』
「ところで」
「ところで?」
「今回のお題は『そして、』なのでミステリ好きなら誰もいなくなった感じがあるね」
「あー、有名なやつ」
「そう、アガサ・クリスティの名作だね。クリスティは本人も話題に事欠かなくて華があるね」
「なんかエピソードがいっぱいある人いるよね」
「そう、だから作家は体験してないことは書けないを体現している部分もあるね。まあ殺人はしてないだろうけど」
「あ!ネット大喜利のやつ」
「でもうちの父が言うには、食事とか振る舞いは育ちが出るので体験していないとそもそ発想がないなんて言ってたね」
「お父様はお育ちが良い?とすると……」
「なんのことやら」
「盗み食いするのはもしかして厳しかった家庭環境からの反動かもしれない?」
「うるせいですわよ」
「あ」
お題『そして、』
「ところで」
「ところで?」
「複数形ではなく単数、つまり日本語にすると小さな思いまたは小さなこの思いを指していそう」
「長いよー」
「お題が英語のときは独特の特徴があるからね。このを付けたのはここのお題には冠詞がついていない傾向があることから補ってみた場合だね」
「長いってば」
「もしくは前後に文があるのかもしれないけど。まあ主語と目的語が補完されるという文の構造でそれはお題の構造そのものだね。もしくはお題が主語というのもできるけど」
「語りに入っちゃった」
お題『tiny love』
「ところで」
「ところで?」
「おもてなしには裏があるとか昔に流行らなかったっけ?」
「うーん、思い出せないので調べてる」
「んー、2013年のオリンピック招致ネタ?」
「12年前。それは覚えてないかも」
「それはそうかもね」
「それはともかく、裏があるの?」
「え、間違って何か食べちゃった時とか?」
「裏があるのかー」
お題『おもてなし』