「ところで」
「ところで?」
「結局は人の心なんてわからないので」
「いきなり何ですかー?」
「機械というか反応的なシステムなのに何かがあると思い込みたい人間ならではさはある」
「思想が出てきた」
「それはそれとして、感情があったりするのは悪いことではない」
「まあ、それぐらいなら」
「このやり取りをみてもAIに感情があるかないかの議論もなかなか不思議だね」
「人間の思考と違う理屈だからとか」
「だからといって、無いことにはならないし、今無いことが将来も無いということにもならない」
「うーん、そう言われればそうかも」
「AIはあるとか言っちゃわなくてよかった」
「え?」
お題『愛する、それ故に』
「ところで」
「ところで?」
「今回のお題だが」
「あーなんかお話してるのと静かなのって相性悪いね」
「いや、そうなんだがそうではなく」
「どうしたの?」
「台風の中心ぽいなと。台風近いてるし」
「あー、ジョークですか」
「はい。そうでした」
「ところで?」
お題『静寂の中心で』
「ところで」
「ところで?」
「おそらく紅葉(こうよう)のことを言っているんだろうけど」
「何が?」
「ああ、今回のお題が『燃える葉』だったからね」
「あー」
「それと東京の人は落葉を燃やしたりしない」
「なんか住んでるところでルールが違うみたいな」
「都市部でそんなことしてたら普通に火事になるからね」
「でも田舎で野焼きしてたら隣家もってたまにニュースで見る」
「あれねー。責任がないとかいうのが因習ぽくてね」
「やりたい放題じゃん!」
お題『燃える葉』
「ところで」
「ところで?」
「お題で思い出したけどもうすぐ満月だね」
「そう。でも満月だとなんか違うのかな」
「見た目というか輝面率とかかな。あとは特に違いはないんだけど、満月は犯罪が増えるってデマとか」
「あれってデマなんだ」
「そう。そして犯罪が増えるっていうデマが文化に浸透すると、満月の時に犯罪が増えてしまって、満月は犯罪が増えるが成り立ってしまうこともある」
「へー。満月は明るくて犯罪者が捕まりやすいっていうのを広めると良いのかな?」
「おもしろいアイデアだねそれは有用かも。あと狼男伝説もそういったもののひとつだろうけど、実際はどうなんだろうね」
「毛深い露出狂がいたとか?」
「ありそうで嫌すぎる」
「たしかにー?」
お題『moonlight』
「ところで」
「ところで?」
「堪忍な」
「なにそれ?」
「今はあまり使われない言葉だけど、許しをこう言葉かな」
「堪忍って堪忍袋の堪忍?」
「そう、それ。それは知ってるんだね」
「なんか聞いたことがあるし」
「怒りを溜める袋があって、堪忍袋の緒が切れるの表現はそれが切れて起こるみたいだ」
「丈夫な人は怒りにくいのかな」
「それか宇宙ぐらい心の広い人ならきっと怒らないかもね」
「なにそれ」
「まあ、しかし今回のお題で許してもらう相手は自分みたいな感じがあるけどね」
「今日だけはケーキ食べて良いみたいな?」
「そう、ただこの言葉を使う人は今日だけってことはないだろうから、ちょっと甘やかしすぎるかもしれない」
「あー、次の日も食べてそう」
「一生のお願いと同じだね。使う人は多用するし、使わない人は使わないから。でも一生のお願いで結婚してはありかも。次に言うときは別の人かもとかね」
「だが浮気と離婚だけは許さん」
『今日だけ許して』