「ところで」
「ところで?」
「これは文学的な感じがするが物理現象としての虹の端は存在するように見えてもたどり着けないからね」
「あー、レインボーマジックなら行けるのにね」
「あれはお話だからね。しかし虹に何かを求めるのはさまざまな国であるから、それだけ何かあるんだろうね」
「そのたどり着けない始まりを探すのみたいな」
「そうかもね。たどり着けないからこそか。月や太陽もそうだったのかもね」
「たしかに」
お題『虹のはじまりを探して』
「ところで」
「ところで?」
「学校でオアシスって習った時は砂漠にある水場や、そこから発展したものみたいな感じだったのだが」
「だが?なに、唐突に」
「いや、オアシスって何だっけと検索したら音楽バンドが出てきた」
「つまり?」
「砂漠のなんかより音楽バンドの方が有名なんだなって。それと検索汚染ともいうね。有名な単語を芸名やブランド名にして検索で上位に出す手法」
「うえっ。あれでしょ、調べ物をしようとしたらその手のしか出なくなる」
「モラルとして低いからね。やがてそういったのは文脈で除外されたり、その芸名を調べようとしていると検索条件を変えたりとかね」
「なるほど。今どきは検索もあまりしないけど」
「学生や研究者とかはするけどね。最初にAI検索が出て適当な説明が……適当の意味としてはダブルミーニングであっているのか。まあ、使えるときと使えないときがある」
「最近はAIチェックもあるけどそれも信用できないという」
「まあね。ところで、エアコンが効いた部屋がオアシスなんじゃないかなってね」
「冷たい飲み物とアイスがあるとなお良し」
お題『オアシス』
「ところで」
「ところで?」
「こうも暑いと3食おやつしかたべられないし、おやつもアイス以外が厳しいね」
「それはそ……うなのか?」
「夜しか眠れないし」
「そんなこと言って」
「まあ暑いのも確かでアイスが美味しい。なんか家を出る前に氷菓子を食べると汗をかかないとか」
「あー、女の子がやりそうで、体調悪くしやすいやつ?」
「そんな感じだね。だからといって外でアイスを食べてると汗だくだからね」
「そういえば、さっきまで寝てた?」
「ん?涙の跡とかついてた?」
「うん。よだれの跡が」
お題『涙の跡』
「ところで」
「ところで?」
「時代は長袖じゃないのかな?」
「何が?」
「子どもも大人も長袖のほうが健康に良い時代に」
「暑いけど半袖にしないってこと?」
「暑すぎるのと日光が強すぎるので、長袖で防がないと将来大変なことに!」
「大変なことに!」
「なにせ老化と紫外線の関係が因果で結ばれてしまった」
「つまり日焼けは老化の原因?」
「Exactly.」
「Oh no!」
お題『半袖』
「ところで」
「ところで?」
「このやり直し願望というのは強いものでさまざまな類型が見られるね」
「失敗したのとか?」
「そうだね。大前提としてやり直したいからやり直したいというわけで」
「そうねー。生まれ変わっても同じ人とって話も聞くしね」
「そう、その人にとってはやり直しは同じことの繰り返しだろうね。それで類型の話に戻ると、転生、異世界転生、異世界転移、タイムリープもの、繰り返しタイムリープものとかあるね」
「すごい多いね」
「中には今の自分のやり直しだけではなく、別人になってというのもあってリセットものというのもあるね。悪役令嬢物はこれの変形に見えるね」
「悪役令嬢ものは流行ったねー」
「まだ流行ってるみたいだけどね。つまり現状に満足していない人ほど読者になる。まあ、これは現実逃避と見るか、安価な逃避と見るか」
「でも人気のジャンルなんだよね?」
「そうだね。なろう系やライトノベルではメジャーかもね。コツコツ系より人気があるのかはわからないけどね」
「あー、コツコツ強くなる系もあったね。それでザマァするやつ」
「そういった要素も社会への復讐というかルサンチマン要素として昔からある」
「なるほどねー。人間ってあまり変わらないんだ」
「ところで、さっきから睨んでいるのはなんで?」
「アイス。アイス食べたでしょ」
「あー、こういった些細なミスをやり直すというのにも向いているかもね」
「ささいな?」
お題『もしも過去へと行けるなら』