書く—書いた記録

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「ところで」
「ところで?」

「このやり直し願望というのは強いものでさまざまな類型が見られるね」
「失敗したのとか?」

「そうだね。大前提としてやり直したいからやり直したいというわけで」
「そうねー。生まれ変わっても同じ人とって話も聞くしね」

「そう、その人にとってはやり直しは同じことの繰り返しだろうね。それで類型の話に戻ると、転生、異世界転生、異世界転移、タイムリープもの、繰り返しタイムリープものとかあるね」
「すごい多いね」

「中には今の自分のやり直しだけではなく、別人になってというのもあってリセットものというのもあるね。悪役令嬢物はこれの変形に見えるね」
「悪役令嬢ものは流行ったねー」

「まだ流行ってるみたいだけどね。つまり現状に満足していない人ほど読者になる。まあ、これは現実逃避と見るか、安価な逃避と見るか」
「でも人気のジャンルなんだよね?」

「そうだね。なろう系やライトノベルではメジャーかもね。コツコツ系より人気があるのかはわからないけどね」
「あー、コツコツ強くなる系もあったね。それでザマァするやつ」

「そういった要素も社会への復讐というかルサンチマン要素として昔からある」
「なるほどねー。人間ってあまり変わらないんだ」

「ところで、さっきから睨んでいるのはなんで?」
「アイス。アイス食べたでしょ」

「あー、こういった些細なミスをやり直すというのにも向いているかもね」
「ささいな?」


お題『もしも過去へと行けるなら』

7/24/2025, 7:56:05 PM