「ところで」
「ところで?」
「そういうものに私はなりたい」
「なに急に?」
「これだけ暑いと風通しの良い木陰が恋しくなる」
「それで?」
「いや、そんなふうになれたら良いなと」
「なれると良いねー」
「棒読みぽいぞ。それはともかく、暑すぎて犬になりそうだ」
「あー。そんな日もあるよね」
お題『揺れる木陰』
「ところで」
「ところで?」
「暑すぎて暑すぎてね」
「最近は多少涼しいみたいだけど」
「それは涼しいところにいるからであってね」
「そうかも」
「そもそも夏日が25℃だからね。夜も25℃を超えると熱帯夜だ」
「日本熱帯説!」
「冗談じゃなくて温帯から亜熱帯にって言われてるからね」
「うえー」
「こんな暑いとお昼寝をしていても悪夢を見そうだ」
「真夏の昼の夢?」
「それだとシェイクスピアぽいね。誘ってる?」
「なにが?」
お題『真昼の夢』
「ところで」
「ところで?」
「この対話形式の謎やり取りだがなぜ二人でというのは興味があるかい?」
「うーん?」
「まあ面倒だからというのと、三人だと三角関係になってしまうという」
「興味があるとも言ってないのに勝手に説明しだしてる!」
「それと二人の対話形式だと彼は言った、彼女は言ったとかを加えなくて良いので含みを持たせられるからね。ああ、語尾を変えるなど役割語を使うとかあるぴょん」
「ぷっ。唐突すぎる」
「まあとりあえずそんな感じな訳だ」
「なるほどー」
「つまり、いつでも二人っきり、二人だけの対話というわけだ」
「いつでも二人……」
お題『二人だけの。』
「ところで」
「ところで?」
「5月の連休あたりは今年は冷夏なんて聞いた記憶があるのだが」
「あるのだが」
「あるのだが、6月にはすでに猛暑日のような気がするというか猛暑日だったね」
「うーん、6月は梅雨だからまだ夏じゃないんじゃないかな?」
「はっ、言われてみれば。でももう7月で猛暑日があるような気がするのだが」
「それは夏だから冷夏じゃないかもしれない」
「いや、3ヶ月予報をみたらどの地域も例年より高いになっているぞ。これはしてやられたか」
「なにを?」
「上げて、落とす。というやつだ。ダメージが大きい」
「あー」
「しかしアイスが美味しい」
「あー?それどこにあった?」
「名前が書いてなかったがそこの冷凍庫だ」
「あー!?!?」
お題『夏』
「ところで」
「ところで?」
「DSとか言われるディープ・ステートって知っているかい?」
「あー、陰謀論でよくある」
「そう。あの組織自体は眉唾物だけど、社会にはあまり目に見えない構造というのはよくある」
「本当に?」
「大っぴらにすると危ないからね」
「え?ここで言うのも危ないんじゃない?」
「それは大丈夫、だからディープ・ステートとかがあるんだしね。偽物だけど本当に信じている人がいるからこその目くらましだね」
「それってあるの?ないの?」
「さて、事実は小説よりも奇なりと言うけどね」
「なんか怖いぞ」
お題『隠された真実』