「ところで」
「ところで?」
「強烈な記憶はそれまでの記憶を上書きしてしまうことがある」
「例えば?」
「そうだね、あまりよくないが災害などのトラウマとかは有名だね。何かのきっかけでその記憶が常に表に出てくる」
「あー。嫌な記憶は上書きしにくいってやつ?」
「そうだね。嫌な記憶は時間でしか解決しにくいからね」
「なるほど。で、なぜ記憶の話に?」
「いつものお題のメタな話で、作者が風鈴で思い出すことがあるみたいだね」
「またメタな話かー」
「なんか年中金属風鈴を付けてる家があって、冬の嵐の日とか台風の日とか酷かったらしいよ。そして夜中の窓を開けての音楽演奏」
「うげ」
「夏の思い出の風鈴の記憶は、それに上書きされてしまったようで」
「チリーン」
お題『風鈴の音』
「ところで」
「ところで?」
「これが社畜というものか?と思ってしまうがどうなのだろう」
「あー、また例のお題のやつ?」
「そう、現実逃避って言葉そのものがあるけどね」
「あー試験にレポートに……」
「これか。社畜じゃなくてもそうだった」
「もうアイスを食べてだらだらしたい。もぐもぐ。あー冷たい」
「心だけじゃなかった!?」
「ん?」
お題『心だけ、逃避行』
「ところで」
「ところで?」
「冒険といえば、ひと夏の冒険、少年少女の冒険、本の中での冒険、ゲームでの冒険みたいな感じでまあ思いつくけど」
「そうね」
「さて、冒険というと人によって何が思い浮かぶかというのはあるね。インドア派なので本の中かゲームの中での冒険が思い浮かぶのだけどね」
「ふーん、おませさんじゃなかったんだ」
「ん?んんん?まあ奥手なほうだし」
「へー」
「まあ夏といえばひと夏の冒険が思い浮かんでも仕方がない。人間の生物的側面を考えたら蓋然性が高い行動でもあるわけで」
「ほほう」
「ひつ夏の冒険といえば海だけど、日焼けが嫌なので海とかは行かないので縁はないのだよ」
「一緒に行くのも?」
「ん?んんん?そそられるけどやはりこの暑さでは死んでしまうだろうからやめておこう」
「はー。残念」
「ははっ、若いときの日焼けは数年後にシミとなるかもしれないからね。油断大敵だ」
「はっ!」
「まあ、それに挑戦するのも冒険かもしれないが、負け確じゃないかな」
「あー」
お題『冒険』
「ところで」
「ところで?」
「良かった。まだ文芸よりだった」
「なにが?」
「三点リーダーは二つセットでつかう」
「あー?いつものメタな何かの話?」
「あー、そう。三点リーダー『…』は最近は単体で使うのが主流とか聞くからね」
「ネットだと流行り廃りが。あと文末に丸をつけないとか聞くよね」
「言葉は生き物って言うけど、ネットの言葉は鮮度が良いね」
「じゃあ早く傷むんじゃない?」
「それはあるかもね。そういえば『届いて』はなんだろう、七夕の願いの返歌ぽい気がするけどどうだろう」
「願いとセット?」
「かもね。まあこの暑ささえどうにかなればそれで良いんだけど」
「届くといいね」
「もしかして願いが届いたかも。オホーツク海高気圧が来るとか」
「えー。そんなことある?」
お題『届いて……』
「ところで」
「ところで?」
「おそらくだが、ノスタルジアお題でとなるとあれだ」
「あれじゃわからないよ?」
「夏の思い出!」
「あー」
「そしてお題の作門者はきっとツイ廃な気がする」
「そこまで言う」
「まあ、なんとなくだけどね。時々というかネタの拾い方に気になるところがあってね。解析するほどでもないんだけどね」
「解析……」
「まあ、いろいろとできるからね」
「へー。でも誤魔化すのは下手?」
「なんのこと?」
「ふーん、またアイスがなくなってるんだけど?」
「あー、あれは私じゃない。なんかメッセージとか届いてない?」
「ん?あなたのの大切なものを盗んでいきました?何これ?」
「この前の地上波でやった映画のネタじゃない?」
「マジデイミフ」
お題『あの日の景色』