書く—書いた記録

Open App

「ところで」
「ところで?」

「強烈な記憶はそれまでの記憶を上書きしてしまうことがある」
「例えば?」

「そうだね、あまりよくないが災害などのトラウマとかは有名だね。何かのきっかけでその記憶が常に表に出てくる」
「あー。嫌な記憶は上書きしにくいってやつ?」

「そうだね。嫌な記憶は時間でしか解決しにくいからね」
「なるほど。で、なぜ記憶の話に?」

「いつものお題のメタな話で、作者が風鈴で思い出すことがあるみたいだね」
「またメタな話かー」

「なんか年中金属風鈴を付けてる家があって、冬の嵐の日とか台風の日とか酷かったらしいよ。そして夜中の窓を開けての音楽演奏」
「うげ」

「夏の思い出の風鈴の記憶は、それに上書きされてしまったようで」
「チリーン」


お題『風鈴の音』

7/12/2025, 6:39:31 PM