「ん?なんでそんなに怒ってるの?」
「ぷんすこ!って言いたくなるよ!」
「あれ、黙って最後の一個のプリンを食べちゃったこと?あれば消費期限だったからで捨てるより良くない?」
「!?、プリンじゃないよ!」
「じゃあ、この前のチョコレートケーキを二人で食べようとしてたやつ?あれも急用ができたとかじゃなかった?」
「チョコレートケーキの話でもないよ!」
「まあまあ、そんなに怒らず、この虎のマークの羊羹でも食べて落ち着きなよ。お茶入れてくるから」
「この羊羹はまさか……」
「はい、お待たせー」
「……ぷるぷる」
「ところで落ち着いた?」
「一緒に入っていたどら焼きは?」
「そうだっけ?それで最後だったと思うけど」
「これで最後?」
「そこに無いなら無いですね」
「ぷちん」
お題『これで最後』
「なるほど」
「なるほど?」
「いつものように今日のお題の分析だ」
「あー、お題の選び方とかメタな視点で見るやつね」
「そう。このお題には暗黙の要素が含まれていて、それは『初めて』というものだ」
「言われてみれば、初めてがないと物語性が少なくなりそう」
「もしくは『最後に』というのもあるが、どちらにしろ最初か最後の方がインパクトがあるからね。昨日も呼んだけど、明日も呼ぶとかはありだけど、その一瞬をという感じにはならないね」
「そうだね」
「ところで、君の名前を最初に呼んだのはいつだったっけ?」
「覚えてないのかー」
「いや、そのそういった興味はそんなになかったから」
「ふーん。わたしも覚えてないからおあいこだね!」
お題『君の名前を呼んだ日』
「ところで」
「ところで?」
「今日は雨が降っているが、お題も雨のネタだ」
「またメタな感じの話をしてる」
「そう、今日は二つの点でメタな話をしよう」
「前置きがあるのは珍しいね」
「メタな感じで言われてしまった!……えーっと、まず一つはこのお題というよりお題に含まれる『やさしい』と『雨』をそれぞれについてメタな要素を話してみよう」
「みよう!」
「ミラーリング相槌のような。で、まずは『やさしい』これは後に続くものとセットの連想なんだけども、文学的な意味でいろいろと書けるようにする。そのために文字を開く、つまり漢字ではなくひらがなにしている」
「漢字だと優しい、易しいとかもあるしね。表現の幅が広がるって意味かな」
「そうだね。『易しい』は使わないだろうけど、『やさしい』と『優しい』ではニュアンスが異なるからね。読み上げを使っていると違いがわからないかもしれない。それは申し訳ないかな」
「あー、なるほど。よく分からないけど」
「説明が悪かったかな。それで二つめが『雨音』の『雨』。これはこのお題を選んだ選者が雨の季節を明確に意識した。ということかな。スケジューラーに入ってたら時期もののお題カレンダーに組み込まれているとも言えるが、どちらにしろ雨を意識したってことだね」
「つまり?」
「みんな雨に降られてるんだよ」
「わたしたちみたいにね」
「そう。お話するのにちょうど良い音」
「音が染み込むみたいな音」
お題『やさしい雨音』
「ところで」
「ところで?」
「お題が難しいと投稿が減る」
「うーん、たぶんそう」
「投稿が減ると評価も下がりやすくなる」
「上がるんじゃなくて?」
「書かなければ上がらないから」
「あー、そっちか」
「評価が下がると書かなくなる。のループができるんじゃないかな?っていう予想」
「ふーん、お題を選ぶのって難しそう」
「マネタイズの観点でも見ているだろうから、思ったより難しそう」
「なかなかセンスが入りそう」
「ところで」
「ところで?次はなに?」
「いや、お題をAIが選んでたりしたら?」
「あ!英語のお題はもしかしてとか」
「まあ、我々が気にすることではないんだが」
「そうね」
「そう、ところでカラオケにでも行かない?」
「無理やお題を回収にきた!」
「そう、メタな視点だとね」
お題『歌』
「最近はなんか冷えている気がする」
「気のせいじゃないかも」
「特に朝晩手足が冷えるような気がするんだよなー」
「もう若くない?」
「まだ若いわ!」
「寒いと頭が回らないタイプ?」
「んー?んー?言われてみれば」
「冷え性気味だからなのかな?」
「そういえば。だからといって暑いのも好きではない」
「暑いのも寒いのも嫌だからねー」
「んー、だんだん暖ったまってきた気がする」
「わたしの優しさだね」
「そのつながりがよく分からない」
「やっぱり頭が回ってないね」
お題『そっと包み込んで』