書く—書いた記録

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「ところで」
「ところで?」

「今日は雨が降っているが、お題も雨のネタだ」
「またメタな感じの話をしてる」

「そう、今日は二つの点でメタな話をしよう」
「前置きがあるのは珍しいね」

「メタな感じで言われてしまった!……えーっと、まず一つはこのお題というよりお題に含まれる『やさしい』と『雨』をそれぞれについてメタな要素を話してみよう」
「みよう!」

「ミラーリング相槌のような。で、まずは『やさしい』これは後に続くものとセットの連想なんだけども、文学的な意味でいろいろと書けるようにする。そのために文字を開く、つまり漢字ではなくひらがなにしている」
「漢字だと優しい、易しいとかもあるしね。表現の幅が広がるって意味かな」

「そうだね。『易しい』は使わないだろうけど、『やさしい』と『優しい』ではニュアンスが異なるからね。読み上げを使っていると違いがわからないかもしれない。それは申し訳ないかな」
「あー、なるほど。よく分からないけど」

「説明が悪かったかな。それで二つめが『雨音』の『雨』。これはこのお題を選んだ選者が雨の季節を明確に意識した。ということかな。スケジューラーに入ってたら時期もののお題カレンダーに組み込まれているとも言えるが、どちらにしろ雨を意識したってことだね」
「つまり?」

「みんな雨に降られてるんだよ」
「わたしたちみたいにね」

「そう。お話するのにちょうど良い音」
「音が染み込むみたいな音」


お題『やさしい雨音』

5/25/2025, 7:15:08 PM