近所の人に挨拶が出来る日
カーテンを閉め切って座り込む日

朝になって目を開けたら分かる

（天国と地獄）

今日の私は、
白米と、
わかめとネギの味噌汁と、
昨日の残りのレバニラと、
半額になったプリンを食べました。

なんだかんだで、
それなりにうまいもんを食べて、
毎日、生きています。

（あの頃の不安だった私へ）

頭の中に響く
母の子守唄

お前は悪い子
お前は悪い子
お前は悪い子

遥か昔の子守唄
なお鮮やかに

（逃れられない呪縛）

炎天下の路地裏
息を殺した水たまり
右足で踏み潰す

（透明な水）

少し寂しい週末の
一人で食べたご飯のあとに
迷うことなく近づいて
私の眼鏡を尻尾で叩き
澄ました顔で、にゃあと言う
袖に絡まるグレーの抜け毛

（理想のあなた）