Lunatea

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9/30/2025, 11:03:04 PM

【モノクロ】

白と黒が織り成す世界で

ただ1人待ち続ける

混じりあい、ただの2色ではない私たちは

言葉では言い表せない色を持ち合わす

9/28/2025, 1:32:37 PM

【永遠なんて、ないけれど】


ぱらぱらと、雫が葉に当たる。
伝って落ちる水滴は、ばらばらに途切れ途切れで重力に従っていく。


朝、目が覚めると決まって隣にいる。
ふわふわとしたそれは、私のお気に入りのぬいぐるみ。

「うさぎちゃんと、ずっと一緒にいるの」

幼き私は疑いもせず、きらきらとした眼差しで母に伝える。母が嬉しそうに微笑んだのを、今でも覚えている。



思い返すと、胸が痛んで張り裂けそうになる。
今はもう、うさぎのぬいぐるみは無い。

母が事故で亡くなってから、見るのが辛くて捨ててしまった。それからというもの、世の中には永遠が無いことを痛感した。



「ずっと、一緒にいよう」
数日前、彼氏からそう言われた。

永遠なんて、ないけれどね。
内心思っている。ずっと変わらないことなんて無い。


でも同時に、私が永遠にこう思い続けることも、きっとない。どこかできっと考えが変わるのかなと思いながら、歩む。

その日は、曇り空から限りなく薄い光がベールのように地上に降りそそいでいた。









9/27/2025, 3:42:40 PM

【涙の理由】

ぽろぽろと何かが頬を伝う。
想いの欠片で湿らせた頬は、周囲の空気によって冷たくなった。


涙には、こんな役割や意味があるらしい。


なみだ【涙】
①泣いたときや、目にごみが入ったりしたときに、目から出る水分。
②人に対する、思いやりの気持ち。
〈用例〉血も涙もない。


どうして、体の調節機能に人の感情が関わるのか。
どうして、こんなにも涙が出るのか。

止めたくても止まらない、厄介な機能。

夜遅くの0時半の反省会は、
0時を過ぎても魔法が解けなかった。






9/26/2025, 3:00:35 PM

「コーヒーが冷めないうちに」

カーテンの隙間から、徐々に光が漏れ出す。
昨日の記憶を引き継いだもの達が、きらきらと舞う。
柔らかな光が休日のゆったりとした雰囲気を感じさせた。

カランカラン

「いらっしゃいませ」
その声を合図に空気がふわりと流れた。朝一番のカフェはコーヒーを飲んでないにも関わらず、心の満たされる時間であると私は知っている。

上手くいかないことが多いと沈んでいた気持ちを誤魔化すには、コーヒーが最適なのだ。

コーヒーが冷めないうちに一口、こくりと口に含ませる。心が冷めないうちに、息抜きをする。