小石 涼

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10/25/2023, 9:49:33 AM

 行かないで。
 彼はいつもそう思っていた。
 また、置いていかれてしまうと。
 友達がまたいなくなってしまう。
 だから、仲良くなるだけ辛くて。
 
 ある時、彼はさよならだけが人生という言葉を知った。
 そして気付いたら独りを選んでいる。 
 だから今日も独り。

10/22/2023, 9:41:10 AM

 彼は自分の声が嫌いだ。
 だから、声が小さい。
 周りに注意されても変える気はない。
 それだけ嫌いだから。
 嫌いになった理由は周りに馬鹿にされたから。
 
 だけど、いつか誰かに認められて。
 もし、そんな人がいれば声が枯れるまで話していたい。

10/20/2023, 9:40:25 AM

 運転しているとあるゴールデンレトリーバーとすれ違う。
 ご主人に歯向かうゴールデン。
 急に立ち止まる。
 そして笑ってる。
 ご主人も、[歩いて]とゴールデンに話しかける。
 微笑ましい光景。
 
 

10/19/2023, 9:18:05 AM

 秋晴れ。
 風が冷たくて心地いい。
 そんななか、家から出た彼は嬉しそうだった。
 良いことがあるなんて思ってない。
 彼は何かに期待しない。
 その瞬間が全てで。
 彼はただ風が心地良くて満ち足りていた。
 

10/18/2023, 9:48:44 AM

 忘れたくても忘れられない嫌な思い出。
 それが、いつしか彼の生き甲斐だった。
 だけど憎んで生きて、笑っていきて。
 どっちが良いかなんて分かりきってて、、
 それなのに。

 それから時が経って彼は憎む力がなくなった。
 若さを失ったらしい。
 若さを失った彼は周りに優しくなっていた。

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