小石 涼

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10/16/2023, 10:03:34 AM

 いつも鋭い眼差しでこっちを睨む猫。 
 だけど、今日は違っていた。
 暖かい所でやわらかい光を浴びて欠伸をしている。
 呑気な猫。
 邪魔をしたくなくて欠伸が終わるのを待つ。
 

10/15/2023, 9:45:00 AM

 僕の紙飛行機は飛ばない。
 だけど、それでよかった。
 飛んでしまったら飽きてしまう。
 飛ばない限り遊んでいられる。
 友達の紙飛行機は高く高く飛んでいく。
 
 それに憧れて今日も飛ばない紙飛行機を作る。
 
 

10/14/2023, 9:35:27 AM

 私も子供のように生きてるだけで可愛いと言われたい。
 笑うだけで周りを笑顔にしたい。
 だれかに守られていたい。
 私の子供のような願い。
 そんなところだけ子供の頃と変わらない。
 それでも私は大人だ。 

10/13/2023, 12:28:46 PM

 彼の放課後はいつも自由だ。
 だけど、その日は雑用を頼まれて遅くなった。
 友達は先に帰ってしまっている。
 教室に鞄を取りに行くと誰もいない。
 この後に一人で行くところもない。 
 なのに、彼は一人が嫌ではなかった。
 彼はそれが何だか寂しかった。
 
 
 
  
 

10/12/2023, 9:50:44 AM

カーテンが揺れている。
彼がその事に気付くと冷たい風が入ってきた。
今は21:00だ。
彼の夜の時間はあっという間に過ぎていく。
彼の世界に夜しか無かったら人生はあっという間だ。
夜の仕事をしている人はそうなのだろうか。
彼は冷たい風を追いかけて街に出掛けて行きたくなった。
だけど、明日も朝早く出勤する。 
結局、彼の夜は寝るために眠るために存在してしまう。

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