小石 涼

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6/12/2023, 12:02:43 AM

 彼は一人で飲み屋街に出掛けていった。
 財布だけを持って。
 目的は嫌なことを忘れたい。 
 酒で忘れるわけではないのは知ってる。  
 悪酔いだ。
 それでも仕事で嫌なことがあると飲み屋街に出掛けていく。
 相談出来る人もいないから。
 一人ぼっちの彼はまた吐くまで飲んだ。

6/10/2023, 4:22:35 AM

 朝日の温もりに起こさせれて僕は起きた。
 朝だけはいつも爽やかだ。
 でもこの後は毎日同じような事の繰り返し。
 少しずつ嫌な事がある。
 良いことは休みが近くなる。
 でも楽しい予定はなにもない。  
 ただ休みたい。
 

6/9/2023, 1:14:36 AM

 先生は岐路に立っていた。
 このまま仕事を続けるか実家を継ぐか。
 きっと相当に悩んでいたのだろう。
 珍しく弱音を吐いていた。
 先生はいつも選択の仕方を教えてくれた。
 答えの出し方も教えてくれた。
 だけど、何の役にもたたない事を最後に教えてくれた。
 結局、それ以来会わなくなった。
 
 
 

6/8/2023, 6:10:04 AM

 僕は彼女を愛していた。
 だから心中する。
 世界の終わりに君と。
 きっと後悔はしない。
 ただ、心中するために生まれてきたのかが知りたい。
 愛した彼女と幸せになるために生まれてきてはないのか。
 けど、もう知る由はない。  
 二人で決めたことだから。

6/6/2023, 3:33:16 AM

 少年は誰にも言えない秘密を抱えてる。
 少年は自分が捕まると思ってる。
 決してわざとではない。
 ただ、たまたま他の人のテストが見えてしまった。
 少年はカンニングしてしまった。
 けど正直者の彼は見えた答えを書いていない。
 それなのに罪悪感が消えない。
  
 純粋で弱い心の少年は悩んでいた。
 

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