小石 涼

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6/5/2023, 7:31:18 AM

 狭い部屋に帰りたい。
 会社の飲み会の中、彼はそう考えていた。
 友達とはいえない同僚、説教くさい上司。
 (はぁ、つまんない。)
 けど彼は二次会まで行く予定になっている。
 狭い部屋でしたい事も無いから。
 
 彼には新しいことが減ってきた。
 もうこのまま不安と共に年を食っていく。
 これでいいのか迷いながら。
 
 
 
 

6/3/2023, 3:22:51 AM

 今日またクラスの正直者の彼は馬鹿を見てる。
 少しなんだからズルをすればいいのに。
 馬鹿真面目に生きてる。
 
 そんな彼を面倒くさいとも思うが尊敬してる。
 私も正直に生きられるだろうか、
 馬鹿を見ると分かっていても正直に、
 

 きっと正直に生きられるひとは限られてる。
 
 
 

6/1/2023, 10:06:13 PM

 彼は傘を忘れてしまった。  
 だけど彼には傘を貸してくれる人がいない。
 だから、濡れるしかないのだけど。
 でもまだ濡れる決心がつかなくて。
 だから止まないと分かってる雨を眺めてる。
 軒下の下で一人。 
 だけと彼は梅雨が嫌いじゃない。

5/31/2023, 3:39:22 AM

 ただ、少年は必死に走った。
 最初はトンボを追いかけて。
 その次は、川を目指して。
 そして気付いたら山の頂上を目指していた。
 
 少年は毎日、退屈から逃げるように走った。
 でも少年は退屈の反対をまだ知らない。

5/29/2023, 10:02:41 PM

 「こんな話してごめんね。」
 
 自分はどう言えばよかったのだろう。
 聞いて欲しかっただけかもしれない。
 それでも何かを言わないといけなかった。
 でも、結局自分は何も言わなかった。
 いつも通り。

 それから、彼女は引っ越してしまった。
 

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