昨日へのさようなら。
新しい明日を恐れて昨日の自分は怖がっていた。
今の自分も怖がっている。
でも明日への希望もある。
希望と言うよりかは願望と言うべき。
新しい明日が悪い事の方が多かった。
結局、悪い事ばかり。
明日との出会いは絶望だ。
いつも明日に怯えてる、
願望だけを捨てきれずに。
私は儚い人に憧れる。
ここに居るのに遠くに居るような人。
触れたら壊れてしまいそうな人に。
なりたいと思ってる。
自分がどこか遠くに行きたくて、
壊れそうな程に苦しいのかもしれない。
ただ、それを綺麗に現したい。
言葉に現してしまったらただの愚痴になるから。
だから儚い人が理想の自分。
友達が引っ越してしまう。
一週間後だそうだ。
友達と言っても友達だったという方がしっくりくる。
クラスが変わりお互い遊ばなくなった。
ただ、お別れだけは言いたかった。
でも、あの時も上手く言えなかった。
何て言えばいいのか分からないのがそのまま言葉になった。
友達だった人は困った顔をしていた。
今もきっと変わらない。
だから、お別れを言わずに別れるようになった。
人が恋に落ちたときに物語が始まる。
その後の結末はどれぐらい予想出来るのだろう。
私は、結末を知っていたような気がする。
でも好きになったのだから恋物語を続けた。
私が好きになった彼は誰も好きにならない。
だから彼と付き合うことが出来た。
彼は優しい悪魔だった。
若かったからできた私の最後の恋物語。
これからは現実的な傷つかない物語。
きっと珍しくないが友達にも話せるありきたりな物。
真夜中に眠れなくて散歩に出掛けた。
夏だったから夜風が心地いい。
皆、寝てるだろうと思っても人はいる。
24時間、開いてる店もある。
何となく安心する。
ただお客さんも少ないだろうし大変だと思う。
そんなに悪くない時間だが明日の体調は悪い。
それが分かってるから少し気が重い。
眠れない理由は分からない。
でも、やっぱり真夜中は寝ているうちに過ごしてしまいたい。
こんなに暗くて不安ばかり募る。
そして、不安の理由も分からない。