最後は自分の好きな場所で終わりを迎えたい。
でも、飛行機に乗らなければならない。
最後の日にだれが動かしてくれるだろうか。
だから、自分の好きな場所に住む事にした。
そうやって月日が流れて道のほとんどを知った。
思ってたとおりの綺麗な町だった。
明日が世界の終わりだ。
故郷ではないここで終わりを迎える。
その事に後悔は無いが違和感が少し残った。
私は弱くなりました。
君がこの世界を暗い物だと教えてくれたから。
笑って生きてられないと知ったから。
それでも不思議に思います。
綺麗な君が傷つけられるこの世界を。
けど、この暗い世界のおかげで君と出会いました。
やはり私は君と出会ってから弱くなりました。
君がこの世界を捨ててしまう不安が募るのです。
雲がゆっくり流れる。
それと同時に時間も。
鳥の声がどこからか聞こえる。
よーく耳をすますと‥
気付いたら寝てしまっていた。
時間を確認する物も持っていない。
太陽の位置はあまり変わっていないように感じる。
まだこのまま居たいけれど何処かに行かないといけない。
その何処かは分からないけどきっとここより悪い場所に。
ありがとう。
いつも思ってる人達。
たまに、そんな人達がいない人生を考える。
贅沢な悩みだ。
いてくれて良かった。
そう思えるように頑張りたいと思う。
何を頑張ったら良いかは分からない。
ただ、何かを頑張りたいとおもう
私は上京を明日に控えて引っ越しの準備をしている。
日常がやっと変わる。
もう海を眺めて過ごす事もない。
きっと私には素敵な都会暮らしが待っている。
私の故郷とお別れだ。
私の故郷での暮らしはのんびりしてた。
日常を色にするなら海の色だった。
上京したらカラフルな日常になる。
でも、海の色が私は大好きだった。
( 大好きな色が入ってない絵の具。 )
なんだか大事な物を見逃してる気がする。
( きっと臨んだ物が手に入って少し怖くなってるだけ。 )
そう言い聞かせながら何もない部屋を見渡した。