風になりたい。
風なったこの世界はきっと楽園だ。
全てを通り抜けてしまえば良い。
ただ、風には色がない。
きっと悲しい風も気付いてもらえない。
苦しい風も。
それでも風になりたい。
いや、だから風になりたいのかも。
一瞬で人生が変わる。
その刹那‥
なんて事は無い。
どうなるか分からないなんていうが今日一日は分かる。
朝起きて眠るまで。
( あーあ、つまんない。)
僕の友達の口癖だ。
無視したいが聞かないといけない。
( なにが? )
( 人生。)
君の人生よりつまんないよ僕の人生。
( きっと良いことあるよ。 )
また、思ってないことを言う。
孔子の論語に50にして天命を知ると書いてあった。
だから50歳までは生きようと思う。
彼はそんな事を言っていた。
今思えば生きる意味を探してたのだろう。
その時は彼とは違った。
自分の生きる意味なんてなくたって生きていける。
そう思い込んでいた。
でも生きる意味がなくて生きるのが辛くなってしまった。
気付いたら死ぬことを生きる意味に変えてしまっていた。
それでも自分は50歳までは生きてみようと思う。
( 嘘をついてはいけないよ。)
先生の口癖だ。
先生は見た目もよく生徒によく囲まれている。
遊びも真剣で授業も面白くしようとしてくれる。
道徳で出来ているような人だ。
そんな先生が給食費を払わないで一人の生徒を説教していた。
生徒は次の日学校を休んだ。
( 昨日言い過ぎでしまったからかな。 )
先生は心配していた。
一日休んだ後にその生徒は給食費を持ってきた。
先生は体を心配をしていた。
私は教室の全てを先生の道徳が決めているような気がした。
私は先生を嫌いになった。
流れ星に願うのは流れ星の正体を知るまでだった。
不思議で夢があった。
早口で三回唱えると夢が叶う。
それになぜか惹かれて。
今はもう見ようともしなくなった。
自分に魅力があったのは流れ星に願いを唱えてた頃だ。
理由を知りたくなって知った後に感動する事は少ない。
秘すれば花とはよく言ったもんだといつも思う。