色が無い無色の世界。
イメージするのは白黒の映画。
でも、きっと無色の世界は白と黒もない。
何色も入ってないパレットのようなもの。
僕の周りが透明で自分のことすら見えない。
存在の証明が出来ない世界。
きっとその中で見た初めての色は灰色でも綺麗なんだろう。
今の世界は色に溢れてる。
元々は三原色だと信じれない程に。
この世界で輝ける色に自分はなれない。
ならば、せめて消えても分からない色になりたかった。
なのに中途半端な使えない色に生まれてしまった。
( それなのに赤色に憧れる自分は罪深い。 )
( 桜散るって言葉で表現しても綺麗だよね。)
君がそう言っていた。
( 桜を好きじゃない人なら‥‥ )
言おうとして辞めた。
理由は君の答えを否定したくなかったから。
ただ、それだけ。
ここではない、どこかで誰かがまた死んだ。
地球で人間は5秒に一人死ぬらしい。
自分の順番は何番目だろう。
(意外と次だったりして。)
自分は、笑われた。
冗談だと思ったのだろう。
死を遠くに感じるから笑うのだろうか。
死を遠くに感じない自分は順番は遅くはないのだろう。
死ぬ気で恋したことないからかな。
若い内にあるかな、なんて思ってたけど無かった。
( 届かぬ想い。 )
そんな想いを持ったことない。
けど、知らない他人の (届かぬ想い) を聴いてみたい。
きっと、優しい言葉。
(かみさまへ。)
平仮名で手紙にはそれしか書いてない。
他に書く事がなかったのだろう。
神に言う事もないのに書こうとした意味不明な手紙。
自分はその頃から神に、なにも願わなくなった。
神様は何でも聴いてくれる。
でも、聞いて欲しい事も特にない。
だから毎年困る。
( こんにちは 。)
初詣に、こんなフザけた挨拶を毎年してる。
バチが当たった記憶はないから神様は優しい。