小石 涼

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4/15/2023, 9:56:48 AM

 (かみさまへ。)
 
 平仮名で手紙にはそれしか書いてない。
 他に書く事がなかったのだろう。
 
 神に言う事もないのに書こうとした意味不明な手紙。
 自分はその頃から神に、なにも願わなくなった。
 神様は何でも聴いてくれる。
 でも、聞いて欲しい事も特にない。
 だから毎年困る。
 
 ( こんにちは 。)
 初詣に、こんなフザけた挨拶を毎年してる。
 
 バチが当たった記憶はないから神様は優しい。
  
 
 
 


 
 
 

4/14/2023, 1:18:16 AM


 空が綺麗な水色になっている。
 
 (ずっと、こんな快晴だったらいいのに。)
 
 雨を待つ僕の横で君は言う。
 
 (そう、思わない?)

 (そうだね。)

 また、話を合わせる。
 
 僕が待つ雨は綺麗な灰色をしている。
 灰色が綺麗なら水色も綺麗だから。
 

4/13/2023, 3:19:49 AM

 遠くの空へ飛んでいく。
 
 子供のころから鳥になりたい。
 けど、今は子供の時より鳥に憧れる。
 
 ( 幾つまでそんな事を言っているのか。 )
 
 きっと言ったら叱られるだろう。
 でも、夢を見ないと死んでしまうから。
 

4/12/2023, 9:37:51 AM

 言葉に出来ない感情。
 喜怒哀楽の2つが混じったもの。
 
 今の感情は虚しい。
 これはどれの感情なんだろう。
 哀しいに入るのだろうか。
 
 ( 哀しい人。)
 
 そう思ったあの人は今どうしてるだろう。
 あの人を思うとただ虚しい。
 

4/11/2023, 1:31:41 AM

 冬が終わった。
 寒い中、震えてばかりいた。
 これからは、暖かくなっていく。
 
 花見をしていると余計にそう思う。
 冬を遠くに感じる。

 (桜の下で呑む酒はいいなあ。)

 そう言っていた人の表情は、春爛漫。
 
 
 
 
 

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