たまには心が軽くなってもいいんじゃないかな。
もうずっと、重い気がする。
何をしても気が晴れない日がずっと続く。
最後に気が晴れたのはいつだったかな。
中学生ぐらいから徐々に心が重くなっていった。
本当に疲れてしまった。
もう、とっくに腐った。
全てを嫌な方向に捉えてしまう。
けど、本当は知ってる。
今、心が晴れたらもう耐えられない。
次に気が重くなったとき。
大好きな君の彼氏になってみたい。
君に僕のギターを聞いて欲しい。
きっと、幸せなんだろうな。
でも、僕は何が幸せか分からないから本を買ったよ。
トルストイの幸福論。
でも、もし君の彼氏になったら、いらない本になる。
告白をしようと思ってしばらくになる。
大好きな君に振られてもいい。
でも、大好きな君を困らせたくないし、悩ませなくないし、気を使わせたくない。
だから、また告白出来ない。
僕は、男だから雛祭りの事はよく分からない。
男だからといって、鯉のぼりを持ってたわけではない。
だから、鯉のぼりもよく知らない。
でも僕は捻くれていたからいらなかった。
きっと、他の家と比べてしまう。
それに、あれを飾るような庭も和室もなかったし。
けど、大人になって買う人も増えてると聞いた。
大人になって自分で買って見る物は違うのかな。
でも、僕は自分が子供の時より捻くれているのを知らされそうでやっぱりいらないな。
僕は、マッチ売りの少女の話を思い出した。
マッチ売りの少女の話は、昔は覚えていたが今はぼんやりとしか思い出せない。
(少女は確か、売れないマッチで温まろうとしてマッチを擦った。
マッチから幻(まぼろし)が見えてきて最後、死んだんだっけ。)
マッチ売りの少女のたった一つの希望は、マッチで見えた幻だろうか。それとも、マッチが売れる事だろうか。
僕は、マッチ売りの少女の話が好きだよ。
理由はね、たった一つの希望がマッチで見えた幻だと思えるからだよ。
僕の欲望は、叶わないファンタジーだ。
ドラえもんの道具でしか叶わないようなものだ。
ドラえもんの道具は不思議だった。
何故、あんなにも必要なのだろう。
タケコプターがあるだけでも充分じゃないか。
タイムマシンがあれば他に必要なのだろうか。
欲望の数だけ秘密道具があるなら、きりがない。
僕が秘密道具を持っていたら、欲望を満たし続けるだろう。
欲望を満たし終える事はないだろうから。