6/25/2023, 1:30:52 PM
たくさんの黒い粒が規則正しく並べられ、大きな茶色い玉の中に収まっていた。
四尺玉の打ち上げ花火、子供の身長程の球体。
こんなに大きな物体を上空800メートルまで打ち上げるなんて。
素直に凄いと思った。
真っ暗な空に咲く、特大の花火。
今年も無事に打ち上がることを願う。
テーマ「繊細な花」
6/25/2023, 2:41:04 AM
そんなものはない。
ただ、今日を生きるのみ。
テーマ「一年後」
6/23/2023, 4:30:51 PM
とっとと大人になって働いて、独りで生きていこう。
そう思った。
たくさん勉強をして大学に行って、手に職つけて社会に出た。
ヘドロみたいな世界に浸って、定時までぼんやりと仕事をこなしていった。
代わり映えのしない日々に満足していた。
たとえ安月給でも、ブラック企業でも、もうなんでも良かった。
あの“檻”から、一秒でも早く脱出したかったから。
今は幸せだ、誰が何と言おうと。
テーマ「子供の頃は」
6/23/2023, 6:34:03 AM
ザラザラザラッという音がした。
ごはんの時間だ。
二階の出窓から降りて一階のリビングのテレビの横のお皿へダッシュ。
階段を三段飛ばしで駆け下りる、首輪の鈴がジャンジャン鳴ってうるさい。
リビングのドアが閉まってる。
ドアノブ目掛けてジャンプ、ガシッと両手で掴んでぶら下がると、カチャッと音がしてドアが一寸だけ開いた。よっしゃ。
ドアの隙間をすり抜けて、テレビの横のお皿に駆け寄る。
しかし、空っぽだった。
どういうことだ。 はなしがちがう。
キッチンでゴソゴソと何かを作っている君の足元に、すり寄って抗議の声を上げた。
テーマ「日常」
6/22/2023, 4:03:23 AM
なにものにも染まらない黒。
光さえ呑み込む、高潔な黒に憧れた。
伸ばしても手の届かない黒に。
テーマ「好きな色」