ありがとう
「ありがとう」
その一言でどれだけ救われただろうか
何気ない一言だけど、とんでもない力を持った言葉だ
そっと伝えたい
君と初めて話したきっかけはなんだっただろうか
お互い同じ部活だったから?
たまたま同じ講義を取ってたから?
偶然にも席が近かったから?
多分思い出せないくらいささやかな出来事だったんだろうね
気づけば自然に二人でいることが増えていって、ほんの少しだけ世界が色づいたような気がしたんだ
苦しいことや悲しいこと、悔しかったこともあったけどそれ以上に楽しかったことや嬉しかったことも沢山あった
今まで知らなかった君の一面を知って、君のことをもっと知りたいって思ったんだ
ひだまりのようにあたたかい君の隣が一番心地よくて、もっと一緒にいたいって思ったんだ
光の速さで時は流れて、お互い進路が決まった時、嬉しさ半分、少し寂しさを感じたのは気のせいだったんだろうか
お互い新しい土地で頑張ろうねと言って、別れてからもう長い時間が経ったけど、今も君は元気だろうか
もしまた会えるならそっと君に伝えたい
不器用で優しい君が好きでした
いつか君に胸張って会えるように今日もわたしは生きてます
未来の記憶
私は知らない街の知らない部屋で寝起きしている
準備をして知らない場所へ出かけるらしい
私は知らない人に囲まれて歓談しているようだ
知らないところで私は一人机に向かって何かに没頭している
たまに誰かが私に声をかけている
私はその人に笑顔で何か話している
それを見てなんだか胸が熱くなった
あるはずのない記憶なのにどうして知っているのだろうか
きっとこれは未来の記憶だ
これから私に起きる未来の一片なのだろうか
もう少し頑張って生きてみよう
あの未来をもう一度見てみたい
私はそっと歩道橋を去って行った
ココロ
ココロにはいろんな色がある。
赤、白、黒、緑、青…
ココロは常に時々刻々と移り変わっていく。
ただのモノクロだったものも気づけば、特別な色にそまっていく。
いつしか色が増えていって、ココロも気づけば、いろんな色に染まっている。
明日のココロはどんな色になるだろうか
星に願って
降るような流星群の日、この世に生を受けた君
よく晴れた夜に一人望遠鏡を担いで見晴らしの良い丘へ駆けて行った君
望遠鏡を覗けば、小さいレンズの向こうに広がる美しい世界に胸躍らせた君
片手に星座の本を持って空を見上げ、嬉しそうに星の名前とそれにまつわる話を教えてくれた君
大きくなった君は今もこの空を見上げているだろうか
願わくば君の生きる道に星の導きあれ
誰よりも星を愛した君が迷わぬように
願わくば君に幸あれ
誰よりも星に愛された君が悲しむことがないように
そしてどうか君を見守る星でいられますように