たまむすび

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2/11/2026, 3:24:56 AM

誰もがみんな

「誰もがみんな、あなたほどまっすぐきれいに生きられるわけじゃない」
あなたがいつになく昏い眼でそう言った。
そうかもしれない。
私はあなたの事を知っているようでまだ何も知らない。
輝かしい栄光の裏であなたがどれだけ傷付き、失ってきたのかも分かっちゃいない。
それでも、私はまだあなたに生きていて欲しいと願ってしまうのだ。

11/8/2025, 8:35:30 AM

灯火を囲んで

揺れる炎をみながら独りごちる
最後にゆっくりできたのはいつぶりだろうか

11/2/2025, 2:35:21 PM

秘密の標本

東の果ての片田舎の小さな家で君と過ごした日々
ささやかで幸せな時はある日突然失われた
静かに横たわる君と、抱えられた愛する幼子
徐々に温もりを失っていく君の耳元で私は初めて秘密をそっと打ち明けた
君はどこか安心した様子で永遠の眠りについた
手元に残ったのは僅かな君と愛娘の残り香だけだった

決して誰にも明かされることのない私の秘密の標本

11/1/2025, 1:47:33 PM

凍える朝

早朝に一人、外に出てそっと息を吐く。
白い息は静かに消えていく。
不意に貴方の声が聞こえた様な気がして振り向くがそこには誰も居ない。

凍える朝をあと何度迎えれば貴方に逢えるのだろうか

弱気な自分を振り払うようにもう一度大きく息を吸って大きく吐く

11/1/2025, 9:37:15 AM

光と影
貴方が皆を導く光ならば私は貴方を支える影となりましょう。
跪く私に貴方はそっと微笑んで、君だけが頼りだと言った。
貴方の為ならばなんだってできた。貴方の目指す未来が皆を救うのなら、どんなに手が汚れようとも、自分の命を捧げることすら厭わなかった。
けれど貴方は一人で全てを抱えて先へいってしまった。
どうして、私だけが頼りではなかったのか。
何が足りなかった?どこで私は間違えた?
いくら考えを巡らせても何一つ納得のいく答えは思い浮かばなかった。
目の前には穏やかな海が広がっているだけだった。

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