<心の旅路>
電車で左斜め前に座るこの女性にも、私の知らない幸せと苦痛があるのでしょう。
それは、この女性にとっての私のように。
<光の回廊>
「おはよ。随分と早いね。」
聞き馴染みのある声。
「今日は用事でもあるの?」
横に座る。
「そう。まあ朝は気持ちいいしね。」
息を吸う。
「散歩しない?」
立ち上がる。
「今日は山に行こう。」
こちらを見る。
「桜の花びらだ。」
愛おしそうに見る。
「うん。ほら。」
花びらを渡す。
「綺麗だよね。きっともう満開だ。」
遠くを見る。
「今日、見に行こう。」
こちらを見る。
「雪だ。」
手を出す。
「冷えるよね。夜は特に。」
手を擦る。
「今日、河川敷に行こう。」
こちらを見る。
「最近、眠れないんだ。」
呟く。
「走ろう。」
こちらを見る。
「はははっ」
こちらを見る。
朝、いつもの、二人だけの、回廊にて。
「君を照らす月」
あなたの瞳に映るそれは、とても綺麗で。
<君が紡ぐ歌>
不思議な人。
それが、印象。
急に踊り出すし歌い出すし。
嬉しそうに顔を上げて悲しそうに俯く。
ここ行きたいって話して翌日には行っている。
そんなあなたに、私は惹かれた。
あなたはあなたの世界に私を無理やり連れて行く。
あなたの見ているキラキラした世界を私にも見せてくれる。
あなたといたら楽しいの。
今までただの色だと思っていたものがキラキラするの。
騒音も全部音楽になるの。
だから、もっと一緒にいて。
私の人生にあなたを置かせて。
あなたの人生に私を置かせて。
私の人生を音として。
あなたはそこに意味を持たせて。
[アラライ/メガテラ・ゼロ]
<愛する、それ故に>
僕達は、また会うよね。
友人として。
僕は、あなたの幸せを望んでる。
だったらその時の僕は、あなたに好きという感情を持ってはいけないよね。
あなたには最大級の幸せをずっと感じてもらわなければいけない。
僕が覚えていたらそれを達成できないよね。
あなたを忘れなきゃね。
[偽顔/yama]