<閉ざされた日記>
目の前にあるのは、小さなノート。
開きたくないのに勝手に手が伸びる。
その中にあるのは、幸せな物語。
今の自分にはどうやっても手にはいらない、笑顔の自分。
そっちは楽しいかい?
間違った選択を、しないようにね。
燃えるゴミに、分別する。
<冬晴れ>
「綺麗。」
「やっぱり田舎はいいね、景色が良い。」
「都会は狭すぎる。人も多いし。あんなところいたら窒息しちゃうよ。」
じゃあなんで東京の大学にいったのさ
「...気分?」
1年過ごして、どう?
「人が多いから四六時中監視されてる気分。」
「人のいないところなんて家の中しかないよ。」
...嫌?
「まあ、生活は。」
「楽しいこともあるよ、出かけるところがいっぱいある。」
「今年、カフェにいっぱい行ったんだ。」
「でもやっぱり、この空が好きだな」
よくそんなロマンチックじみたことが言えるよね。
「ははっ、まあ思ってることだし。」
あと3年、頑張れ。
「ありがと、楽しむよ。」
<よいお年を>
よいお年をーーーー!!!
今年も皆様の素敵な作品をたくさん拝見させてください
<心の旅路>
電車で左斜め前に座るこの女性にも、私の知らない幸せと苦痛があるのでしょう。
それは、この女性にとっての私のように。
<光の回廊>
「おはよ。随分と早いね。」
聞き馴染みのある声。
「今日は用事でもあるの?」
横に座る。
「そう。まあ朝は気持ちいいしね。」
息を吸う。
「散歩しない?」
立ち上がる。
「今日は山に行こう。」
こちらを見る。
「桜の花びらだ。」
愛おしそうに見る。
「うん。ほら。」
花びらを渡す。
「綺麗だよね。きっともう満開だ。」
遠くを見る。
「今日、見に行こう。」
こちらを見る。
「雪だ。」
手を出す。
「冷えるよね。夜は特に。」
手を擦る。
「今日、河川敷に行こう。」
こちらを見る。
「最近、眠れないんだ。」
呟く。
「走ろう。」
こちらを見る。
「はははっ」
こちらを見る。
朝、いつもの、二人だけの、回廊にて。