すみくろ

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1/21/2024, 11:08:53 AM

酔い醒ましにと窓を開け放つ 

街灯を二人ぼんやり眺める

言葉を吐くたびに交差する吐息


光に照らされた琥珀色の瞳に捕まる

思わず逸らした視線をどうしたらいいか分からない


長い指で髪を梳き 静かに笑う貴方

熱い掌が頬を包み 引き寄せられる

特別な夜 貴方がここにいる









1/20/2024, 10:31:18 AM

#海の底

私たちが授かった底知れぬ価値は

          何ものも損なう事はできない


理不尽や身勝手を感じた時は

           心と身体を研ぎ澄ませる


外の世界からひっそり離れ
         
           深い深い海の底へ


言葉を持たない感情も掬い取り

          丁寧に自分を扱う


何も失うことがないように


何も奪うことがないように

         



           
   

1/19/2024, 1:31:12 PM

飲み会の帰り道、無性に声が聴きたくて電話をかけた


これからお風呂と言う君を、酔いに任せて引き留める


他愛もない話や冗談を早口で喋る、電話が終わらないように


笑い声や相槌を打つ君の顔がふと浮かぶ


気付けば歩き出していた


君に会いたくて

1/18/2024, 12:21:43 PM

閉ざされた日記、そうさっきまでは。
見つけられてしまった。
さぁ何が起きるだろう?

【結論】

本当の意味で、面が割れる

サクッと、晒される

あっという間に、こじれる

ガラッと、崩れる

【対処方法】

鍵付きの日記帳にする

死んだら捨ててくれる人を見つける

開き直りの心構え

何とかなるマインドの鍛錬


1/17/2024, 11:29:46 AM

軽やかに通り過ぎる風がコートの裾を翻す

地面を彩った落ち葉は一体どこへやら

夕陽を見ていた筈の時間が
いつしか星空が瞬く夜空へ

季節が秋の衣を脱ぎ捨てる音が聴こえる
木枯らしが鳴っている




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