#風のいたずら
そう思えばいい
誰かが言ってた噂話も悪口も
たとえ耳に届いてきてそれがどんなに理不尽でも
勝手に言わせておけばいい
どうせ本当の私なんか知らない人間たちだ
そいつらの描く私は私じゃないのだから
いつまでも同じところで同じ風は吹かない
流れて散って消えて忘れる
そう ただの風のいたずらだから
#透明な涙
どれだけの絶望を味わったかなんて
そんなこと打ち明けない
今日一日を生きることだけに必死だった
そんな日々があったことも教えない
悲しくて辛くて苦しくて
涙すら流せなかったなんて言わない
私の悲しみや痛みで無闇に誰かを傷つけたりしない
大切な人にはいつだって幸せでいてほしい
透明な涙を流したあの時間も
心が土砂降りだった思い出も
すべてが今につながっている
#あなたのもとへ
伝えていない秘密を話します
きっと貴女を傷つけます
自己満足と言われても構わない
私は自分を被害者にしたまま生きるのを辞めます
これは希望ではなく誓いです
貴女の中の私を解放してください
私は自由に歩きつづけたい
これは前進するための宣誓です
貴女に伝えないといけないのです
あなたのもとへ行き
新しい関係に進みます
#そっと
何食わぬポーカーフェイス
少しずつ身辺整理
計画は慎重かつ涼やかに
軽やかなステップを踊るときのように
遺さない 落とさない
そして何よりも恥じらわない
立ち去る時も背筋は伸ばしたまま
私はそっと遠くに行きます
どこまでもどこまでも
貴方の手が絶対に届かない領域へ
#まだ見ぬ景色
年末寝込んでいた時不思議なことが起きた
何故かは分からないけど
来年は色んなことが変わるなと確信めいたものを感じて目覚めた
今まで向き合わなかった色んな課題をこなせる気がしたから、手を動かし始めたら、怖いくらいにすんなり色々できている
これまで蓋をしていたトラウマ的な感情、自分のダメなところ、見たくないことを見て、ちゃんと始末をつけたい気持ちが自然と芽生えた
何がはじまっているか、はじめた自分でも追いつかないくらいだ
今日はちょっとぐったりしてぼーっとしてた
それでも頭の中は次やることを考えてる
心がまだ見ぬ景色を見たがってるのか?
傷つくことも失うことも手放すこともある予感がして少し怖いけど、それすら全部まるごと大丈夫だと思う
解放と進化、そんな言葉がふと過った