ススキ
秋と月
水面に満月の空
水面に虚空
空は満ちて
その狭間に立つ
ただどちらともなく眺めて
ここが何処だかを思い出してから
また眺める
どちらでもなくただここを
空も水面にもない
ただの静かな時間を
脳裏
焼きついたり
思惑だったり
イメージあたりかな
どれでもいい
どれも残像な気がする
残像だとすると過去になる
その複合体が脳を巡るのこと
思考過程がハッキリしない
説明する形になると
少しずつ形になっていく
言葉にすることは
ある意味では救済なのかもしれない
意味がないこと
人によるんじゃないかな?
意味がなくてもいいし
ただ意味が解らないだけかも
言葉に出来なくても
ないこともないんじゃないかと
理由なんて無くても
判ることもある
意味がないことはその意味があること
あなたとわたし
あなたはあなたで
わたしはわたし
わたしはあなたで
あなたはあなた
あなたはわたしで
あなたのわたし
わたしはわたしだとは限らない
あなたはあなただけ
あなたにとってのわたしは
あなたのわたしで
わたしはわたしのまま
ただそこに写るだけ
だれでもないわたしは
あなたがみている
あなたにはどうすることもできない
あなたができるのは
わたしをどう思えるかくらい
きっとわたしも
あなたをどうすることもできない
だけどあなたができるように
あなたに伝えれるように
わたしはわたしを語ろうと思う
あなたが受け取れるわたしは
はじめからあなただけのものだよ
それはだれにでもわかるものではない
柔らかい雨
霧は柔らかいかな
夏の緩やかな雨とか
静かにあどけなくささやかな雨
雨が柔らかいのもあるけど
柔らかいと感じるかどうかなら
どこからが柔らかくないのかが気になる
雲は柔らかいんだろうか
ふわふわしてるようには見える
雪は柔らかいと思うよ
でも風や冷たさがあるから
ゆっくり降るくらいがいいかな
雨の柔らかさは
雨にはよらない
雨だけのせいではない
雨は雨なだけで
どのように降っているかによる
水は水だけど水ではないみたいな
それをどう表現してみたいか
そこにあなたの柔らかさがあるのでは
雨は嫌いではない
雨の降り方が好きか嫌いかだね
どの様な雨ならあなたは柔らかいと思う
多分柔らかな雨は嫌いな人はいない
それまでには厳しさがあるからだろうね