真夏の記憶
思い出が好みなんだろうけど
夏は基本的に引きこもり
いや、夏に限らず
真夏と夏の区別をしてもいないし
思い出って言うか
思い出せる事はあるよ
特別だと思わない記憶なら
今年の夏は異常に暑くて図書館などに逃げた
これからも暑くなるみたい
お出掛けが増えるとさ
近くの店の時間と合わなくて困る
暑さが酷くて逃げてるから無理なんだよね
久しぶりに食べたけど
今日のは少し味気なかった
真夏の記憶を思い出してみれば
それなりにはあるけど
大体が高校生以下くらい
親が夏休みに遠出する習慣があったから
こぼれたアイスクリーム
忘れてて
落ちた
その跡に残ってた
懸命に
耐えられず
溶けてる
手に握られ
熱に晒され
指摘されることなく
こぼれてる
こぼれた
だから、こぼれてるよって
何気なく遮られた
それでも手には残っているけど
忘れようとしていない
でも多分食べ終えてたら
きっとこれまでを見逃してしまう
棄てる訳にもいかなく
仕方なく食べながら考えると
言葉になる前の思いが忘れたまま残っている
言葉は留まらない
形は失われてしまう
それでも冷たさと甘さは残ってる
やさしさなんて
ちょっとした間で
特別ではない
当たり障りもない
急いでもない
ゆとりと諦めでもある
話を聴き
話を通じて
話をした相手を知る
大概はその相手が答えを持ってる
やさしさなんてお互い様なんだと思うよ
風を感じて
風は日常的に感じている
最近は身近に疲れを感じてる
ありモノばかりを使い回してる
新しいなんて滅多にない
しかし新しさなんて主力にする必要はない
感性を新しくは出来ない
時間を掛けて変わっていくモノだから
重ねている中に気がつくと有るモノだと思う
感性は直ぐに変えられなくても
表現は直ぐに変えられる
足りない言葉は探せば見つかる
使うしかなくなる言葉を補っている
同じじゃなくていい
変わってもいい
ただ吹きつけられる風がある
夢じゃない
夢じゃなくても
実現は不可能なのかもよ
正しくはなくても間違わない道がある
多くの人々にとっての道
そんな道ですら
外れて歩いてる人がいる
多数を装って
実は少数でしかなく
多くの人々に知られたら困る道を
何をしたいのか知らないけど