本日のミッション : 君と手を繋ぐ
気温氷点下。ところにより降雪。
寒がりの君はコートにマフラー、手ぶくろでがっちりと防寒対策をしていた。防御力高いな…。
いや…うん、手ぶくろ越しでもいいんだけど…。
本日のミッション : 君と手を繋ぐ――『失敗』かな。
【手ぶくろ】
あなたと別れたあの時は、いつかこの胸の痛みも消えて無くなるのだろうと思っていました。若き頃の青い思い出のひとつとして笑い話になるのだろう、と。
けれど実際はどうでしょう。
…私は結局、今でもあなたを愛しています。
変わらないものはない――そんな綺麗事の理想論。
人の想いなぞ、その最たるものだと思っていたのに。
ぼんやりと雪の舞う景色を窓から眺めて、冷めたコーヒーに手を伸ばす。その前に座っていたあなたはもういないのに、私は今でもあなたの面影を探している。
【変わらないものはない】
【お知らせ】
年末の多忙により、書きものが出来る状況ではありません。30日までの間、しばらくお休み致します。
冬が来る 冬が来る
ゆずの香りを境目にして
あなたの好きな冬が来る
わたしの嫌いな冬が来る
あなたが彼女と結ばれた季節
わたしがあなたと別れた季節
ゆずの香りを聞くたびに
わたしはあなたを思い出す
【ゆずの香り】
「太陽のような」という形容詞は、明るく快活で周りを陽だまりのような温かさで満たす者に使われる。
「月のような」という形容詞は、大人しく控えめで、それでいて静かな存在感を示す者に使われる。
けれど君はそのどれにも当て嵌まらない。
太陽のように明るすぎず、しかし月のように控えめでもない。ただ周りをふわりと包み込み、素の自分をさらけ出すことができる穏やかな雰囲気をまとう人。
そんな君に相応しい形容詞は、「大空のような」というものがきっと一番似合うのだろう。
鳥が自由に空を飛べるように、自然の恵みを分け隔てなく与えるように、…私が私らしくいられるように。
人々が君を求める理由はそこにあるのかもしれない。
【大空】