11/11/2024, 11:04:26 AM
僕は手のひらほどの 小さな羽を持って
河川敷のそばの堤防を ゆっくりと歩く
僕は飛べやしない とても小さな羽をひらつかせ
海の見える駅で そっと腰を下ろす
紫陽花が咲く季節から 君は早足で駆けて
「梅雨が明けるのはいつ」と 夏を急かしていたね
思い出がうだるような暑さで
そっとそよ風なんかが揺らいで
僕の羽はそのたび 小さく震えて
君が大人になっていく それが現実なんだね
僕はここで休憩させてね また夏の日に 会おう
入道雲が厚くてさ とても飛べそうにもないんだ
誰もいない川に浮かんだ サンダルを 眺む
10/26/2024, 11:03:08 AM
言葉なんてもんじゃ 伝えられなくて
とめどない好いた気持ちを 抑えつけて
君に届いているかな あいことば
僕のとっておきの おそなえもの
君の後ろは青色だった 短い髪の輪郭
吊るされた提灯がぼやけて
どうにもなんにもみえないや
静かで懐かしい香りだけを感じて
ただただ手のひらを握りしめた
サマーガール ねえ サマーガール
夏のど真ん中に溺れてった
サマーガール ねえ サマーガール
少女は花火が見たかっただけなんだ
もうクシャクシャの笑顔は見れないけど
ここに僕のありったけの愛を置いていくよ
サマーガール ねえ サマーガール
僕は本当に君が好きだったんだよ
10/25/2024, 10:49:18 AM
カゲロウだったプールサイド 淡い恋をしたあの日のこと
梅雨の空を駆け抜けて 夏が咲いた
「好きだよ」なんて言えなくて
スカートが揺れてはしゃいでる
群青の空を見上げて手を取って
「ずっと一緒」なんて絵空事
そんなこと君が言うもんだから
期待しちゃうんだな僕は
世界の声がうるさくて
周りの目がこわくて
言い出せなかった
言い出せなかったんだよ
「ずっと友達」