夜凪

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4/7/2024, 5:18:31 AM

君の目は橄欖石
あるいは初夏の木漏れ日のよう

見つめているとなんだかどうしようもなく
君の優しさに甘えてしまいたくなるんだ

じっと目を離せないでいたら君が気づいて
緩やかに目を細めて笑うもんだから

泣きそうになるのをグッと堪えて
歪な笑顔を返すのが精一杯だった


テーマ『君の目を見つめると』

4/6/2024, 5:20:27 AM

「あ!流れ星」
そう言って君は空を仰ぎ見る。
少し後ろに立つ俺を振り返り
「綺麗だね!」
と笑う君の屈託のない笑顔が
星空に負けないくらい眩しくて
「そうだな」
とたった一言
目を細めながら返す事しか出来なかった。


テーマ『星空の下で』

4/5/2024, 1:57:14 AM

朝、目蓋を開き
カーテンの隙間から漏れる光の色に
今日の天気を予想する。

はだけた毛布を脇に寄せ
フローリングに爪先の温度を移しながら歩む。

蛇口から溢れる水を空のコップに注ぎ入れ
ひとくち含みほぅと息を吐く。

そんなありふれた特別でない1日の始まりを
穏やかな気持ちで過ごせたのなら
それでいい。

それが、いい。


テーマ『それでいい』

4/1/2024, 1:28:10 PM

今日はエイプリルフール。

君に抱くこの感情も、
張り裂けそうな胸の痛みも、

全部嘘なら良かったのに。


テーマ『エイプリルフール』

4/1/2024, 1:00:27 AM

桜の花弁が踊る季節に
僕らは手を振り合った

風に揺れる君の髪は柔らかく
陽の光の下で眩しく光っていた

(君よどうか幸せに)
僕は遠ざかる背にそう願いをかけた


テーマ『幸せに』

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