9/27/2025, 9:21:53 AM
どうかこの手を握って、砂糖みたいな愛を教えて。
コーヒーが冷めないうちに
9/23/2025, 1:56:25 PM
「僕と一緒に、逃げてくれないか」
かつてないほど真剣な顔をしたあなたと、明日に差し迫った顔も知らない人との結婚式の日付を示すカレンダーを見比べる。
明らかに戸惑いを見せる私に、今にも泣きそうな声で、だけどそれを隠すようにあなたがもう一度言葉を紡いだ。
「幸せにしてくれるの?」
「もちろん」
その瞳を占める愛に、手を握り返さない理由はなかった。
僕と一緒に
9/22/2025, 1:14:46 PM
曇りの日だって、あなたが笑えばまるで晴れみたい。
cloudy
9/17/2025, 2:36:08 PM
体育の授業でマラソンをする日、直前にいつもより強めに結び直すその時間は結構好き。
靴紐
9/16/2025, 1:02:00 PM
「月島」
背後からかけられた声に、一瞬だけびくついた体を隠すように返事をする。
俺の姿を見つけて走ってきたのか、その額にはうっすらと汗の粒が浮かんでいた。
「この間のことなんだが」
心なしか強張った声で鯉登さんが言葉を繋げる。少し俯きがちになる俺の顔を覗き込むようにする顔や、心配を多大に含む声には、隠しきれないほどの甘さが孕まれていた。
その甘やかさに背筋を電流が駆け抜けて、それと同時に気づかなかった己の鈍さに驚く。
その甘さを心地いいと思う自分にも。
「はい」
声が震えたことに、鯉登さんは気づいただろうか。
「返事は、決まったか?」
答えは、まだ、なんて喉の奥に用意しておいた言葉は飲み込んで、鯉登さんの瞳を見つめる。
誤魔化せないくらい、俺の心は鯉登さんを愛していた。
答えは、まだ
ゴールデンカムイより鯉月です。