『巡り会えたら』
また巡り会えたら、なんて、人混みの中を目で探していた。
似たような人を見つけては違うことに嘆いて、何度も同じことを繰り返して、でもやっぱり忘れられなくて。私のことを覚えているかも、存在するのかすらもわからないのに、ただひたすらに探し続けていた。
そんな日のことだった。
聞き慣れた、そして何よりも恋焦がれていた声が、私の名を呼ぶのが聞こえた。
どくん、と高鳴る心臓を押さえて、声の聞こえた方を見つめる。
あなたが、かつてと同じように微笑んでいた。
こらえきれずに涙が溢れる。
ねぇ、来世もまた会えたらって言ったの、覚えててくれたんですか。
これは、運命じゃなくて、必然だって思っていいですか。
私のこと、今世でも好きでいてくれてるって、思っていいですか。
今にも飛び出しそうな言葉は全部飲み込んで、百年ぶりのあなたの名を呼んだ。
またまた好きなカプで書かせていただきました。現パロで書きがちですね。なぜだ。
最近ハマりすぎてやばいぞ…。
『奇跡をもう一度』
あなたが奇跡をもう一度と望むのなら、私の全てを擲ってでも叶えてみせるから、だから、どうか、笑っていて。
『たそがれ』
人生のたそがれだって、あなたの隣ならば、私はまっすぐに前を向けるようです。
『きっと明日も』
あなたの過ごす何気ない日常が好きだった。
あなたが美しいと思う景色を、一番隣で見れるのも私であってほしいと思っていた。
だけど、終わりの時はあまりにも突然すぎて。
あなたがいないことが、まだ受け入れられないの。
あなた以上に大切な人なんて、出来そうにないの。
もしもあなたもそうなのなら、きっと明日も、明後日も、まだ見えない時の彼方だって、あなたしか見えない私がまた隣に並べるまで待っててね。
『静寂に包まれた部屋』
静寂に包まれた部屋の空気を、私のため息が揺らす。
やけに静かな部屋はあなたがいないことを強調していて、あなたがいた頃には感じなかった孤独感に苛まれるばかりだった。
ねぇ、未だにあなたのことが忘れられないの。
静かな部屋が、堪えられないの。
どうか、お願いだから、また、私の隣で笑ってよ。