8/2/2021, 6:34:15 PM
とても怖い場所だった。
一昨年、母が一年弱入院していたあの病室。
漂う薬品のにおい。
薬品投与の影響だろうか、普通のそれとは違った独特な体臭。
何より、本人の痩せこけた腕や足。
思わず口をつくのは、未来を約束するような話ばかり。
引き留めようと必死だったのだ。
外とは異なる空気に、本能的に直感せずにはいられなかった。
...これほど身近に「死」を感じる場所は、かつて無かった。
元気な者でも、気付かぬうちに彼岸へ連れていかれてしまいそうな
恐怖感。
願わくば、二度とあの場所に足を踏み入れることがないように。
8/1/2021, 3:05:50 PM
明日、もし晴れたら。
置きっぱなしにしていた楽器を、学校に取りに行こう。
そして、先生を探そう。
それで、誕生日を聞くんだ。
好きな人の誕生日を祝えるチャンスは、あと2回。
後悔などしていられない。
この想いは、3年間で断ち切らねばならないのだから。
7/31/2021, 11:40:13 PM
この辛さを感じるのは私だけでいいから。
分かち合いたくないから。
だから、一人でいたい。
7/30/2021, 12:27:12 PM
今日の給食は一体なんだろう!
昼休みに鬼ごっこをしようよ!
学校が終わったら遊ぼうよ!
どんな事にも心を浮き立たせ、双眸に澄んだ色を湛えていたあの頃。
お弁当...コンビニで済ませてしまおう。
昼休みは小テストの勉強をしなければ。
放課後は明日の予習課題をやらないと。
眼前の事で手一杯...いや、既に溺れかけている今となっては、その双眸に澄んだ輝きなど久しく宿っていない。
『華の高校生』。そんな言葉は何処へやら。
7/29/2021, 1:50:45 PM
投げ出してしまいたいとき
逃げ出してしまいたいとき
泣き出してしまいたいとき
脳裏に浮かぶのは貴女
どんなに嵐が来ようとも、この手は空を掠めるばかりで