『君と紡ぐ物語』
私は独りだ。理由は簡単で私には「特別」がない。人には何かしらの特別があるだろう。だとえば、足が早いだったり勉強が出来るだったり行動が早いなどね、でも私にはそれがない。足は人並みだし勉強も特別できる訳じゃないかと言って行動が早いわけもない。何をとっても私は「人並み」なの。
俺は独りだ。理由は簡単で俺は「特別」なんだ。人には得意不得意があるだろ?例えを上げるとしてら足は早いけど、行動が遅かったり、勉強はできるが足は遅いなどな、俺にはそれがない。走れば皆を追い越し勉強すれば学年一位だ、かと言って行動が遅いとかそんなことは無い。何をとっても俺は「特別」なんだ。
私、俺には、幼なじみがいる。彼は私と同じで独りなの。彼女は俺と同じで才能が一定だ。私と違って彼は特別なの。俺と違って彼女は人並みなんだ。これは私と俺が考える、独りだ。
『心の境界線』
私の心は2つに分けられる。愛されたい、満たされたいと感じる心が1つ。あいつも裏切る、信じられないと感じる心が1つ。この心はどちらも大切な私の1部、手放しはしない。でも、その境界線上は?2つの大切な…決して混ざりそうのない心の境界はどうなってるんだろう。分からない。でも大丈夫、きっとそれも大切な「私」だから。
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『透明な羽根』
私は今、自分自身が手術を受けているのを白っぽい鳥と見ている。何を言ってるのか分からないと思うが私も分からない。そもそもどうしてこうなったかすら曖昧だ。だっていつも通り家から出たと思ったら視界がシャットアウト、次に目を覚ましたらこれだ。わかるわけが無い。恐らく私は生きるか死ぬかの瀬戸際なんだろう。でも不思議と怖くない。それよりも今目の前にいる白っぽい鳥の方が気になる。何なんだろう…わかんないや
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『灯火を囲んで』
ある日の黄昏時、突如として大地が揺れた。何が起きたのか分からず呆然とする私に母が言った。
「早く机の下に隠れなさい!」
私はハッとしてすぐさま行動した。幸いにも私の家は新築で最新の耐震設計が施されていたため無傷で地震を乗り切った。
「ここは海から遠いからしばらく大人しくしてましょう」
母が言った。ただ、その日は電気と水道は使えなかった。当たり前である。マグニチュード9.0の巨大地震、ライフラインが途切れて当然である。私はロウソクに火をつけてそれを灯火として家族みんなで囲った。
(これ以上、地震が起きないといいな)
そんな事を考えながら母の胸の中で眠りについた
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『時を止めて』
「時間を止めて、今ある地獄から開放されたい」
「センセイの説教から、宿題の提出期限から、電車に乗遅れて遅刻から、そんな有り触れた地獄から開放されたい」
そんな想像をしたことが無いだろうか?私はある。良いですよね、有り触れた地獄から解放されるために有り触れた想像をするのは、正直言って楽しいです。でも、最近になって思うのです。そんな有り触れた地獄があるから幸福が有るのではないかと。
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