『予感』
「ふっふふーん♪」
そんな鼻歌とともに今にも飛び立ってしまいしそうな機嫌がいい私は、いつも通り支度を済ませ学校へ向かった。いや、一つだけ違うことがあった。今思えばそれがこの地獄の始まりだったのかもしれない。私があのロウソクに火をともさなければーーー
『君が紡ぐ歌』
私は救われた。
君が紡ぐその歌声に、歌詞に救われたんだ。私は死にたい人だった。夢はクラスメイトに否定され、家族は交通事故で亡くなり、恋人は信じてた親友になびいてーーーーーーーーーーーー失った。誰かこんな無駄な命を、救ってください。そう願った。そんな時、君が紡いでいた曲を聴いたんだ。私はその曲に救われて今を生きている。君が紡ぐ歌は、人を救える歌だ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『光と霧の狭間で』
私には2つの選択肢がある。私には2つの選択肢しか無い。
その選択肢はどんなものかも私は忘れてしまった。
『砂時計の音』
カチカチと時計の針が進む音がする。ドクドクと心臓が動く音がする。ポコポコと水面に泡が爆ぜる音がする。これらの音は私に時間を認識させてくれる。他にもヒューヒューと吹く風の音、チョロチョロと流れる水が音などの沢山の音が私に今、この瞬間の奇跡を…時間を認識させてくれる。でも一つだけ、そうたった一つだけ、砂時計の音だけが私に今という時間を認識させてくれない。私が認識した砂時計の音のイメージはーーー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
砂時計、私には特に思い入れも感情も抱かない、ただそこにある物。無理に絞り出すとしたら過去、制限です。
『消えた星図』
私には命よりも大切な星図がある…いや、正確にはあった。
なぜ過去形なのかはこれから語ってるうちに分かります。
さて!私にはとても大切な星図があった。その星図は今は亡き父が残した最初で最後の遺産でした。父は旅人で現在位置を確認するために星図だけは必ず所持してました。理由を聞いたら
「現在位置が分かれば水にありつける可能性が高い」
そう言ってました。父は記憶力がいいので地図は暗記してました。だから本当なんだと思います。でも…父は癌でこの世を去りました。遺産は私が貰いました。理由は父の親族が私しかいなかったからです。でも今の時代、星図は高価でした。そう、すぐに盗まれました。私は弱いから…父のように度胸も記憶力も無いから守れなかったです。こんな世界かは私は消えたいと思いました。消えた星図共に私の生きる気力も消えました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
正直に言いましょう。手抜きです