形の無いもの
みんなが大切だと言うけれど
やはり、形の有るものも必要なのだと思います。
形の無いものだけでは不安になることも
形が有ることで証明することができます。
例えばそれは、
丁寧な所作で気持ちを表したり
何かお守りのような心の支えや
記念日の贈り物だったりするもの。
形の有るものは、形の無いものを
助けるためにあるのかもしれません。
大事にしたい
今この場所を。
そう思えるのは私には家族がいてくれるからです。
誰にでも、最低限それがなければ
他の何であっても心を満たすことはできない
というものがあるのだと思います。
私にとってのそれが家族であったように
他の人にも何か譲れないものがあるのでしょうか。
大切なものほど身近で
大事なことを忘れそうになってしまうけれど、
かといってそればかり考えていても
失うことが怖くなったり疲れてしまったりすることもあります。
全てのことにあてはまることではありませんし、
私の考えなので
はたしてこれが正解なのかはわかりませんが、
普段通りに過ごして
たまに思い出したら大切にするくらいが
ちょうど良いのかもしれません。
時間よ止まれ
こう思う方は多いのではないでしょうか。
私もいつも、そう思うことばかりで。
こうして言葉を選んでいる今も
つい、じっくりと考えすぎてしまって
なかなか先に進めません。
また、悲しいことがあった時にも同じように、
時が止まってほしいと感じたことがありました。
大切なものが
今ではなく、過去になっていってしまう
今週から先週に、先月に、昨年に変わっていく
季節までもが変わってしまう
その感覚が怖くて。
この胸の痛みでさえも、全てを忘れたくないと。
残念ながらこれらの問題にどう寄り添っていけば良いのか、私にはまだよくわかりません。
少し雑になっても早い方がいいのか、
遅くても丁寧な方がいいのか。
悲しいことは忘れた方が楽になるのか、
それともずっと胸の奥にしまいこんでおかないと後悔するのか。
でもきっと、わからなくて良いのでしょう。
その答えは、いつかわかるのかもしれないし、
そもそも正解すらないのかもしれないのです。
未熟でちっぽけな私には難しい問題なので
これからの自分に丸投げして
ゆっくり構えてみることにします。
空が泣く
このような言葉が生まれるということは
とても素敵なことではないでしょうか。
この言葉を最初に発した人は
言葉の雰囲気から想像すると
もしかしたら悲しいことがあったのかもしれません
でもそんな、心に余裕がない時でも
こんなに綺麗な言葉を思いついたのは
普段から空をよく眺めていたからかもしれませんね
余裕がないときでも
ふとしたときに空を眺められる
そんな素敵な人でありたいものです。
君からのLINE
2年前の忘れられない最後の会話。
その日は高校2年の定期テスト真っ只中で。
私が化学に苦戦していたのを気にしてくれて
塾の先生が連絡をくれたのです。
化学は明後日で
明日塾に行くかもしれないと言った私に
先生は
出そうな問題を考えてあるから明日やりましょう
明日のテスト頑張ってくださいね
そう言ってくれて
それがまさか最後になるなんて
誰が思うでしょう
借りていた参考書も返せていなかったのに
まだ返さなくていいと言ってくれたけれど
本当は返すつもりだったのに
そう思ってもまだ実感は湧かなくて
きっと私はその時初めて
病気でなくても
人は突然いなくなってしまうということを
知ったのだと思います。
だから
人を大切に
今を大切に生きていきたいです。