何度も泣いて悩んで苦しんで。雨が長い年月をかけて石を穿つように、悩み抜いた先に見える景色を見たいから。何度壁にぶつかっても、何度涙を流しても、絶対にこの勝負からは降りない。立ち止まることも、振り返ることもある。でも、絶対に諦めない。上り詰めたその先の景色が輝いたものだと信じて。
テーマ:雫
僕はね。君がいてくれたらもう何もいらないんだ。
お金だとか財力は、まぁあっても困らない。けど、ありすぎても面倒だし、正直そこまで興味もない。だから、お金はいらない。
名声だとか権力なんてもっといらない。だって、そんなものあったって、別に何か物が買えるわけでもなければ、お腹だってふくれない。そんなものあったって無駄なだけだ。
力は……まぁ欲しくないかって言われたら多少は欲しいよ?僕だって男だし。ヒョロッヒョロなのは男としてなんか格好つかないし、いざって時に頼りないよりはいいでしょ?とはいえ別にムキムキの筋肉ダルマとかそんな感じになるつもりはないし、必要性も感じない。そもそも適度に筋肉があれば生きていけるからね。
いろいろ言ったけどさ、僕が心から伝えたいことは一つだけ。
僕は君がいれば幸せだし、君以外は何もいらないってこと。
テーマ:何もいらない
もしも一度だけ未来が見られるならあなたは未来を見たいと思いますか?
なぜなのかは知らないが、ふと思い出したことがある。
タイムマシンというものは巨大なコピー機のようなもので、
一度入ると死ぬだとか、時空が歪むとかそんな感じの夢のない話を聞いたことがあった。別にその話を聞いた時には、もう高校生だったこともあって別に興味はなかった。というか、その仕組みが面白かった。そもそもそこまで未来を知りたいと思っていなかった、というのもあったのだけど。
今改めて考えても、別に未来を見たいとは思わない。だって、知ってしまったら面白くないじゃないか。明日のことが分からないから、不安になるし辛くも怖くもなる。デモ。同じように、知らないことを知るから、ドキドキするし、ワクワクする。
だから僕は、未来なんて見たくない。ずっと今を生きていたい。
テーマ:もしも未来が見られるなら
毎日が退屈だった。いつもと同じように起きて、いつもと同じように支度して、いつもと同じように学校へ行く。学校でも、いつもと何も変わらない。繰り返しの日々だった。
ある日、僕の中に突然新しいものが入ってきた。
テーマ:無色の世界
桜吹雪の中、白昼夢みたいな景色を見た。
その世界は、春の盛りみたいに暖かくて花がたくさん咲いていて綺麗だった。平安時代の貴族みたいな服を着た人がたくさんいた。とても綺麗な景色だった。
でも、それと同時にあちらに行ったら駄目だと本能的に感じた。あちら側に行ったら帰ってこれないと。
きっとあの景色は神様の住む世界だったんだろう。だから、こちらは見たあと気づかれないうちに離れなければいけなかった。
もし、あの時気づかれていたら、どうなっていたんだろう。
テーマ:桜散る