夜空に流れる涙と共に
私の想いも闇に溶かして…
貴方の笑顔も声も
全てを彼方へと誘って…
「星に願って」
空を見上げ雲の流れを見送る
この広い世界の何処かに
貴方はいるはずなんだよね
卒業して違う地へと行ってしまった
意気地無しの私は遠くに行くのも知らず
何も言えぬままに別れてしまった
遠くに行ったと知ったのは
4月になってから
この想い伝えればよかったと
後悔する日々
あれからずっと
卒業シーズンになると思い出す
貴方への想いと後悔
「遠く…」
「僕の心をあげます
だから貴女の心を僕にください」
なんて言ってくれた人は
何も言わず自分の故郷に帰ってから
なんの連絡もない
まだ若かった事もあり
そこまで真剣になれなかったのもあったし
彼も軽い気持ちだったのだろう
仕事に忙しく他に気をまわしている余裕もなかった
あの時もしももう少し真剣に考えていたら
今とは全く違っていたのだろうか
「heart to heart」
この世界に永遠というものは存在しないわ
それでも私は永遠の愛を誓いたいの
生まれ変わりがあるならば
何度でも何度でも貴方を見つけて
繰り返し貴方に恋をするの
この魂が消滅するその時まで
貴方だけを愛していきたいの
だからお願い
リシアンサスを覚えておいて
薔薇なんてありふれたものはダメよ
私たちの誓いはリシアンサスで結びましょう?
そして私の棺にはリシアンサスを絶対に入れてね
生まれ変わっても貴方と巡り逢えるように…
「永遠の花束」
その優しさが私を苦しめるって知ってる?
わかってる
貴方が本当に優しい人だって
だから平等にその優しさを向けているんだって
でもね
特別な想いで貴方を見ている私には
それがとても辛いのよ
きっと貴方は気付いていないでしょうね
私も普通の顔で接しているはずだから
それなのになんで?
一瞬だけ見せてしまった辛い表情を
貴方は見つけてしまうの?
お願いだから
そんな優しい声を掛けないで
私は今のままでいたいんだから…
「優しくしないで」