この世界に永遠というものは存在しないわ
それでも私は永遠の愛を誓いたいの
生まれ変わりがあるならば
何度でも何度でも貴方を見つけて
繰り返し貴方に恋をするの
この魂が消滅するその時まで
貴方だけを愛していきたいの
だからお願い
リシアンサスを覚えておいて
薔薇なんてありふれたものはダメよ
私たちの誓いはリシアンサスで結びましょう?
そして私の棺にはリシアンサスを絶対に入れてね
生まれ変わっても貴方と巡り逢えるように…
「永遠の花束」
その優しさが私を苦しめるって知ってる?
わかってる
貴方が本当に優しい人だって
だから平等にその優しさを向けているんだって
でもね
特別な想いで貴方を見ている私には
それがとても辛いのよ
きっと貴方は気付いていないでしょうね
私も普通の顔で接しているはずだから
それなのになんで?
一瞬だけ見せてしまった辛い表情を
貴方は見つけてしまうの?
お願いだから
そんな優しい声を掛けないで
私は今のままでいたいんだから…
「優しくしないで」
世の中知らない事だらけ
知ったような気でいても
新たな発見や謎が次々に出てくる
だから悩む事は全然ないんだよ
知らなくって当たり前なんだから
もっと気楽にいこうよ
新しいことにワクワクできるくらいにね
悩むことがあれば
周りも巻き込んで一緒に考えよう
正直答えなんてあってないようなものだから
それに下を向いているよりも
上を向いていた方が沢山のものが見えるよ
大丈夫
君は独りじゃない
みんなが手を差し伸べてくれるよ
「まだ知らない君」
陽射しを避けて歩く癖がついてしまっている
寒い暑い関係なく
紫外線はお肌の天敵
夏程に紫外線対策はしていないからこそ
この時期の太陽光は危険なのだ
ポカポカと暖かく誘ってくる陽向に
つい出てしまいたくなるが
目は必死に日陰を探している
ひんやりとした陰の中にいると
太陽光の暖かさが身に染みてわかる
それでも明日のお肌の為
日陰を探して今日も歩く
「日陰」
幼い頃 家族で旅行に行った時だった
麦わら帽子だから夏休みに行った時だろう
橋を渡っていた時だ
ドラマやアニメでよくあるシチュエーション
強風に煽られ被っていた麦わら帽子が
見事に飛ばされていった
家族全員のあーーっって声が響く中
麦わら帽子はふわふわと
橋の下の波間へと着水した
どうすることも出来ず
涙ながらに車に戻った幼き日の思い出
「帽子かぶって」