私は辛いものが嫌いだ
口に入れたときの刺激
ツンとしたピリピリとした
食後もしばらく残るなんとも言えない感触
とにかく嫌いだ
だけどピーマンは大好き
それと似ているシシトウは
いつもドキドキハラハラしながら口にする
当たって美味しい時は本当に嬉しい
だけどハズレた時は失望感が半端ない
食べ物に文句を言うのは
罰当たりなのはわかっているけども
シシトウだけは
そのロシアンルーレット感が許せない
だけど当たりの子は美味しいから
やめられないのは仕方がない
「スリル」
ススキの穂を振りつつ遊んだ幼き日
何も知らずにただただ駆け回ってた
ススキの穂を引き抜くのが楽しくて
次々と採っていた
たくさんのススキを抱えて
持って帰っては
母にこんなにどうするの!?と
言われていた記憶がある
今はそんなススキ野原は
滅多に見られなくなった
何も無いただの野原で遊ぶ
それが贅沢なことだと
今になって知った
「ススキ」
食べること寝ること意外は
生きるためには必要ではない
だからといって不要ということでは無い
食べるためには働かなければならない
気持ちよく寝る為にも同じことが言える
日々を楽しく生きるには
生きるには不要な趣味というものが
心の平穏のためには必要となる
一見 無意味な事も必要ということだ
文明はほぼ不要なもの言えるだろう
だが それらは何かに繋がっていて
必要なものへと昇華している
無意味なことはないということになる
「意味が無いこと」
貴方から見た私は
どう見えているんだろう
多分 演じてる私が見えているよね?
それなりに人付き合いよく
弱音を吐かない普通の子
本当の自分は怖がりで臆病で
なるべく隠れていて関わりたくない
でもそれではこの世の中
何も出来ないから
いつの間にか演じるようになっていった
貴方は「私」を受け入れてくれるかな…
私は「貴方」がどんな人か
いつか知りたいって思ってる
「貴方と私」
何も感じない感情
嬉しいも悲しいも心が反応しなくなった
ただ映像が流れているだけのような毎日
食べることも寝ることも
ただ生きるためだけの行動
そんな毎日だったのに
煩わしく毎日話しかけてきて
いつの間にか心に入り込んできた貴方
ただ面白いからとゲーム感覚でいるなら
もう寄って来ないで
傷つきたくないから
わかっているのに
貴方を意識してしまうのは
もう手遅れなのかな
「一筋の光」