大通りの時計塔
いつもは気にしていなかったけど
今日は早くその音が聞きたかった
待ち合わせの時間が来るのが
楽しみだったから
時間毎に違うメロディ
11時はなんだっけ?
約束よりもかなり早く着いたから
早く時計塔の針が進んで欲しくて
じーっと見てしまっている
自分のスマホの時間と変わらないのに
何度も何度も見比べて
何やってるのかなーなんて思ったりしてると
急ぎ足で彼が現れた
約束の時間の5分前
お約束の「待った?」から始まる彼との時間
ウキウキ気分でその場を離れた
時計塔の11時のメロディ
結局確認できなかったけどいいよね♡
「時を告げる」
波打ち際の小さな巻貝
海の唄を沢山聞いて
その身に記憶しているのかな
耳にあてればどこの海のさざ波の音か
心地よい音が聞こえる
巻貝に私の想いを呟いて
再び海の波へと送り返す
海よ
どうかその巻貝を
あの人の元へと連れて行って
「貝殻」
選択ひとつで全てが変わる
それが右か左かだけだとしても
大きく結果が変わることもある
運命の分かれ道
いつでもそれは現れる
あっちを選んでおけばと
悔やむことは数え切れない
しかしそれも運命
選んだのは自分自身
ならばこれからは
小さきことでも後悔なきよう
未来を見据え慎重にいこう
「些細な事でも」
如何なる至福の時も
如何なる苦渋の時も
己を忘れてはならない
感情が揺さぶられる時こそ
己を見失い
些細なことで後悔する結果となり得る
常に心を強く
そして自身の信念を貫け
その身に灯る灯火は
希望そして尊厳であることを忘れるな
「心の灯火」
彼とケンカしてしまった夜
スマホを見ることが出来ない
電話が鳴っても
LINEの通知の知らせが鳴っても
スマホそのものをを見ることが怖い
なんであんなこと言っちゃったんだろう
どうしてこんな事になっちゃったんだろう
後悔だけが涙と共に溢れてきて
他のことが手につかない
まだ怒ってるだろうな
またケンカになっちゃうかも
そればかりがグルグルと頭の中を回っている
何回目のLINE通知だろう・・・
彼からじゃないとしても
ガッカリしてしまうだろう自分が想像できて
更にスマホを見られない
・・・電源落としてしまおうか・・・
こんなことしてたら余計に拗れるってわかってるのに
どうしてもスマホを見ることができない自分が
本当に情けなくて嫌い・・・
「開けないLINE」