凛世

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8/31/2024, 2:53:33 PM

いつも心が欠けているように思うんだ

それは何故かわからない

楽しい時も苦しい時も

どこかぽっかり穴が空いているようなんだ

それはずーっと前からで

気付いた時はもう欠けていたんだ

満たされきれないこの感覚が

当たり前のようになっていて

みんな同じなんだと思ってた

どこか冷めた感覚の自分は

普通ではないのだろうか







「不完全な僕」

8/30/2024, 11:52:18 AM

自然な甘い香りが漂う

あの人と同じ香り

顔を上げると

向かい側の椅子にあの人が座っていた

本に夢中になってて全く気づかなかった

両肘をテーブルに置き

組んだ両手の上に顔を置いて

真っ直ぐな視線を私に向けていた

にっこりと笑顔を見せ

やっと気づいた とつぶやくと

いつの間に頼んでいたのか

コーヒーが運ばれてきた

ふわっと漂う貴方の香りが

貴方のことを気づかせてくれた






「香水」

8/29/2024, 11:32:56 AM

嗚呼 何故泣いている?

そんな顔しないで

周りが何を言っているのかわからない

ただ身体中が痛くて熱くて

聞こえないけど何かを言ってる君が

涙を流して必死なのがぼんやり見える

痛みに耐えて何とか笑って君の名前を呼ぶ

遠のく意識の中

お願いだから笑ってと願い全てが闇へとおちた



・・・そんな夢を見た








「言葉はいらない。ただ・・・」

8/28/2024, 2:02:48 PM

家に帰ってくると

庭にちょこんと君は座っていたね

とても人懐っこくて

すぐに足元に擦り寄ってきた

綺麗な毛並みの猫

迷子になったのかな?

次の日もその次の日も

そのまま庭に座っていた

外に出ると

にゃーんと鳴いて擦り寄ってくる

その可愛さに家族みんながやられた

何時でも帰れるようにと家には入れなかった

それからずっと

その猫は今日も庭で座っている

もう君はうちの子だねw






「突然の君の訪問」

8/27/2024, 12:42:27 PM

傘は持っている

でも今は雨に濡れたい

そうこれは雨の雫

眼から零れた雨の雫

神様が私を哀れんで

雨を降らせてくれたんだ

俯き力無く歩いていても

雨の中ならそこまでおかしい姿ではない

この雨で今までの思いを洗い流せれば

この辛い心を冷やし鎮てくれれば

雨は髪も服も涙も全て濡らしていく

周りに誰も居ない公園のベンチで

雨降る空を見上げ

思い切り泣いた

明日はまたいつもの私に戻れるように






「雨に佇む」

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