青い空を自由に飛ぶ鳥が羨ましい
行きたい場所へ好きな時に飛んでいける
なんて贅沢なことだろうか
空を見上げ飛ぶ鳥を見ると
自分がとても惨めに思えてくる
あんなに小さな雀でさえ
空を飛んでる時は
自由そのものでとても大きく見える
人間なんて自由があるようでない
常に何かに縛られ
自分の意思なんてないも同じ
決められたルールと常識という
大きな籠の中に居るのが人間だ
自由という大空を羽ばたいていける鳥たちが
心底羨ましい
「鳥のように」
ねえ?
気付いてないと思ってた?
そんなに私は単純だと思ってるの?
貴方の言葉
貴方の態度
いつもと変わらないようにとしてたでしょうね
でもね
後ろめたい気持ちは
少なからず出てしまうものなのよ
私は貴方にどうしても縋り付いていたい訳じゃない
それに私以外の女に目移りするなんて
こっちから願い下げよ
だから ね?
・・・さようなら
「さよならを言う前に」
明るい空 暗い空
同じ晴れた空でも何故か様子が違う
本当に明るい晴れた日もあれば
晴れてるけど何故かスッキリしない日もある
空を見る人の気分にもよるのかもしれないが
空って気分屋なんだなって思うことがある
雨も優しい雨と冷たい雨とある
天気予報で雨と言うから傘を持って出かけると
必ずと言ってもいいほど傘は使わない
気分屋で意地悪で悪戯好きの天気に
私たちは振り回されっぱなしだ
「空模様」
思い出と言えば楽しいもの
記憶と言えば辛い苦しいもの
どちらも同じと言えるが
言葉が違うだけで印象が違う
正直 私は記憶の方が多いと思う
幼い頃を思い出すと
いい思い出はなかなか出てこない
忘れているだけなのかもしれないが
それでも辛かったものばかり思い出される
忘れてしまいたくても忘れられない
いつまでもいつまでも
私を縛り付ける記憶
「いつまでも捨てられないもの」
闇に響く波の音
烏墨に染まる海に光る月明かり
打ち寄せる波は静かに砂を引き寄せる
潮風の匂いは
懐かしさを呼び
穏やかな波音は
心地よい安寧を齎す
海のゆりかごに揺られて眠れたら
どれだけ心地良いだろうか
遠い古の記憶が
海の優しさを求めているのだろう
ふと 懐かしさが心を過ぎる
「夜の海」