そうね
貴方と共に歩んでいたいわね
この瞬間からもう未来だけど
遠い未来を望んでいいのならば
貴方と路を重ねたいわ
これから先
生活も一緒に出来るといいわね
貴方の食事を用意して
休日には隣りに座って映画を観るの
なんでもない話をして
ケンカすることもあるかもね
でもね
きっと楽しい毎日になると思うの
だって貴方と居られるのなら
私は幸せなんだもの
だから
私をガッカリさせないでね
「未来」
思い出そうとしても
特別な事はなかった
変わらない日常
これといって事件のない日々
TVでは戦争や天災による
ニュースが流れたりするけど
幸いな事に
自分の地域では平穏な時間が流れてる
ああ 買い物に行って思った事はあったな
物価がまた上がっている
平穏だけど不安な未来
生命があるだけ有難い
「1年前」
小さい頃から大好きだった
「ぐりとぐら」
2人が焼くカステラが
美味しそうで食べてみたくて
何度も何度も読んでとお願いしていた
何回か引越しをするうちに
絵本はどこかにいってしまった
歳を重ね
自分でなんでも買えるようになって
本屋で久しぶりに見つけた「ぐりとぐら」
買おうか悩みながらも
月日が過ぎてゆく
そして今
我が子に 懐かしさを感じながら
「ぐりとぐら」を読み聞かせている
「好きな本」
友達以上恋人未満
なんて言葉があるけれど
貴方はほんとに
ハッキリしてくれないのね
私はこんなにも好きを出してるのに
いつものらりくらりと誤魔化して
どっち付かずのその態度
いい加減脈ナシなのかと思うわよ
だから離れようと思ったら
必死に擦り寄ってきてさ
もうなんなのよ
梅雨の空みたいな優柔不断
なんでこんな奴がいいんだろうか・・・
「あいまいな空」
貴女はまるで紫陽花のようだね
華やかで可憐で
誰もが貴女に目を奪われる
だけど
貴女の心を繋ぎ止めて置くのは
難しいんだね
色が移ろっていく紫陽花のように
貴女の気持ちもすぐに変わってしまう
それでも僕は
花が終わった紫陽花のように
貴女にしがみつくしかないんだ
「紫陽花」